カフェになった旧万世橋駅のホーム跡
先週、イベントを終えた後、旧万世橋駅跡にオープンしたカフェに行ってきた。
2006年の春に閉館した交通博物館は、中央本線の万世橋駅跡に建っていた。跡、というか、開館当時は万世橋駅は健在で、ガード下の所に改札があったらしい。元々は甲武鉄道(中央本線)の始発駅だったが、東京駅へ線路がつながると神田、御茶ノ水とも近すぎるとして存在意義が薄れ、戦時中の1943年に営業休止(事実上廃止)となった。
2006年4月、閉館一ヶ月前の交通博物館
万世橋駅は廃止されたが、本線上のホームとその下の階段などは撤去されずに残され、一部の空間は交通博物館の一部として利用されていた。
↑交通博物館の休憩所として使われていた万世橋駅の中央階段。踊り場からホームまでの部分は壁で閉鎖されていた
2006年春、鉄道博物館の建設に伴い閉館を間近に控えた交通博物館は、旧万世橋駅の遺構を初めて公開した。当時は、閉館後どうなるか決まっていなかったので、最初で最後になるかもしれないと、並んで見に行ったものだ。
それが、この秋「mAAch ecute 神田万世橋」としてオープン。鉄道の遺構を利用した、新しいスポットとして再出発した。
交通博物館時代、透明アクリル越しに公開された旧万世橋駅中央階段
現在では1912階段としてカフェ、デッキへの入口に
中央線の高架下は…
ショッピングエリアに(完全に同じ場所ではありません)
高架下のスペースも信号システムなどの展示室になっていたが
今回全面的にリノベーションされ、ショッピングスペースに変貌
ずいぶん綺麗になってしまったけれど、万世橋駅の歴史がこれからもずっと伝えられていくことになって、よかった。
また雨の降っていない日中に再訪しよう。