JTBキャンブックス「韓国鉄道の旅」が絶版に

JTBパブリッシングが刊行しているキャンブックス「韓国鉄道の旅」(ISBN:4533057055)が、日本海を「東海(日本海)」と表記した地図を掲載していたとして、1月26日付けで同書を絶版、書店からの回収を始めた。

「JTBキャンブックス 韓国鉄道の旅」が日本海を「東海」と表記 絶版へ
JTBパブリッシング(東京都新宿区)が発行する書籍「JTBキャンブックス 韓国鉄道の旅」に掲載された地図に、日本海が「東海(日本海)」と表記されていたことが28日、分かった。同社は同書を今月26日付で絶版とすることを決め、書店からの回収を始める。
msn産経ニュース 2012年1月28日

「日本海」という呼称が国際的に広く通用している正式名称であるということは明らかで、韓国の「植民地支配によって押しつけられた呼称であり”東海”とするべき」という主張は不当である。

そのうえで、JTBパブリッシングの対応は過剰反応であり、非常に残念だ。

旅行ガイドブックをはじめとする海外をテーマとした実用書は、現地の情報を紹介するのが目的である。「一般には○○と呼ばれているものが、現地では××と呼ばれている」という情報も、必要であれば掲載していい。

しかし、韓国が日本海呼称問題を声高に主張し始めたために、日本の出版物には「東海」は記載しないよう求められるようになった。

僕が制作に関わっているガイドブックも2002年までは「東海(日本海)」と記載していたが、2004年の改訂版から「日本海」のみの表記に変更した。

参考:「東海」はぜったいダメ?(2004年1月21日付けで筆者が書いたブログ記事)

問題の「韓国鉄道の旅」は、初版が2005年2月。書店に並んだのは、1月だっただろう。

この時期は、「日本海」表記のみに移行する過渡期である。韓国事情にそれほど詳しい人間でなければ、「現地の情報は現地表記を優先」としたとしても不思議ではない。

これを今頃になって回収、絶版とするなら、他にも同様の記載をした書籍は、2000年代前半以前に刊行されたものを中心にたくさんあるはずだ。

対応するなら、「本書には東海(日本海)との表記がありますが、これは日本海の韓国国内での呼称を記したものです」と書いた紙片を投げ込めばよい。韓国から不当な主張を受けたら、毅然と反論すればよいだけの話だ。

一部の人間から抗議されただけで、7年も前の本を絶版にするというのは、出版社として極めて残念な対応と思う。

コメント

  1. ゆうき より:

    初めまして
    ツイッターでフォローさせていただきました ゆうき です
    現在 諸般の事情でアカウントは鍵を掛けていますが鍵を掛けていますと
    @返信も届かないので こちらからご挨拶させていただきました
    もしフォローしていただける場合はフォローリクエスト送信していただけると嬉しいです
    鉄道 スキージャンプが共通点です この2つが共通の方 というのは
    滅多にいらっしゃいませんので是非 お願いできれば幸いです
    鉄道に関しては鉄道書籍の編集等もされれいるプロの方という事で
    こちらが知識不足かもしれませんが もし宜しければお願いします
    韓国と言うと鉄道に関しては趣味の対象になってなく鉄道雑誌等も
    刊行されていないようですが 最近はチラホラ ホーム等で写真を撮影している
    マニアの方も居ると伺っております

    ジャンプに関してはワールドカップが始まった頃 秋元 八木 ノイパー コグラーの
    時代から好きで 今は日本人選手以外ですとシュリーレンツァウアーを応援しています
    聴力障害というハンディキャップが有りながら あれだけ勝っているところが好きです
    ニッカネンの46勝を破るのは現役選手では彼しかいないのではないでしょうか

    長くなってしまいましたが ご縁が御座いましたら宜しくお願い致します

  2. くりはらかげり より:

    ゆうきさん、こんにちは。
    先ほど、フォローさせていただきました。

    僕はスキージャンプは、カルガリーあたりからリアルタイムで見ています。90年代は、宮平秀治選手を応援していました。

    どうぞよろしくお願いいたします(^^)