鉄旅OF THE YEAR 2011

26日木曜日。埼玉の鉄道博物館で、「鉄旅OF THE YEAR 2011」の授賞式が行われた。

「鉄旅OF THE YEAR」は、今年初めて開催された催しだ。国内の鉄道をテーマとしたパッケージ旅行商品から優れた「作品」を選考し、表彰するというもの。審査員は旅行・メディア関係者を中心とした10人で、僕もその1人を務めさせてもらった。僕が適任だったかどうかは微妙だが、芦原伸さんのような「重鎮」だけでなく、豊岡真澄さんや鉄道模型バー銀座パノラマ渋谷店のオーナーといった幅広い人が担当したのは良かった。なんだか、おなじみの人が多いのはきっと気のせいだ。

グランプリ受賞の「怪奇!!トロッコ列車 京都保津川2時間サスペンス」は、企画者による説明も「踊るなんちゃら」のパロディ風

応募90作品の中から、グランプリに選ばれたのは、京都・嵯峨野を夜にトロッコ列車で巡る日帰りツアー、「怪奇!!トロッコ列車京都保津川2時間サスペンス」。景色が見えにくい夜間にトロッコ列車に乗り、途中駅で怪談を聞いたり、パフォーマンスを楽しんだりする納涼企画だ。レールファンにとっては普段乗れない夜の嵯峨野観光鉄道に乗車でき、非鉄の人にとっても、他にはない納涼企画として楽しめる。アイディアとバランスの良さが評価された。

僕は、準グランプリに選ばれた「人気列車でめぐる!九州一周」とトロッコ列車のどちらを推すか随分迷って、九州を推した。JR九州などの人気列車8本を4日で乗り尽くす贅沢なプランながら日程に無理がなく、観光もちゃんと盛り込んでしかも10万円を切るという、パッケージツアーの基本に忠実な姿勢を評価させていただいた。

この二つで迷うというのは、審査員の中でも変わった選択だろうと思ったのだが、多くの人がこの二つのどちらかを選んだようだ。

初回としては好評だったこの企画。来年度も実施されるといいなあ。できれば、もっと一般の人が参加できるような感じで。