香原先生を囲む会。

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 1年に1度の、ゼミの香原元教授を囲む会。

 毎年この時期にやっている集まりだが、ここ数年はソウルにいたため、参加できなかった。

 卒業して間もなく10年。K教授の退官からも5年以上たつが、今でもこうやって年1回集まるのはいい。

 去年の教授は、体調を崩して元気がなかったと聞いたが、今年はとてもお元気そうだった。「おい! かげり! おまえ、韓国の仕事のほうはどうなんだ!?」。在学中と変わらぬ「香原節」を聞けて、ほっとした。相変わらず、お酒は禁止されているようだが……。

 この前の飲み会の時も思ったが、この大学の仲間たちはちっとも老け込まない。子連れが増えてはいるのだが、ノリだけ見れば、現役学生の集まりだ、と言っても通じそう。「課長になりました」みたいな奴が一人もいないのも、僕ららしい。

「いやあ、かげりも全然変わらないな。ちょっと太ったくらいだろ」
「う゛ぇっ、かげりさん、大学生の時もこんな感じだったんですか?」

 僕の現役時代を知らない後輩たちは、僕の若さに驚いたようである。

 教授の都合もあり、集いは午後3時にお開き。そのまま二次会になだれ込み、へべれけになって市ケ谷駅に戻ったのは、6時すぎだった。通勤客の皆さん、ごめんなさい。夕方6時に、改札前でぐでんぐでんになっていたのは僕たちのグループです。

 楽しかった。