高麗大学と中央高校

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 上の写真は、僕の第二の母校である高麗大学本館。下は、「冬のソナタ」の舞台として一躍有名になった、ソウル中央高校の本館だ。
 もう、どう見ても同じである。仕事で両者の写真を撮ることがあり、あらためて比べてみたのだが、想像以上にそっくりなので驚いた。高麗大とソウル中央高校は、運営母体が同じ姉妹校なのだ。
 日本の早稲田大学を卒業した”仁村”キム・ソンスは、1914年、経営難に陥った中央高校の経営を引き受け、1932年、高麗大学校の経営権を握った。ほかにも、1920年には現在も三大紙の一角を占める東亜日報を創刊する一方、1938年には国民精神総動員朝鮮連盟の発起人になるなど、親日派としての一面も持っていた。中央高校も高麗大も、民族教育を理念とする学校だが、その経営を安定させたキム・ソンスが、きっての親日派だったというのは、皮肉な話だ。
 高麗大、中央高校とも、日本統治時代の建築文化を伝える貴重な建物が多い。散策にもちょうど良いので、お暇な方は、どうぞ。