PCエンジンmini

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コナミからPCエンジンminiが発売され、我が家にも届いた。

ファミコンmini以来、ちょっとしたブームとなったレトロゲームminiシリーズを購入するのは、ファミコン、メガドライブに続き3台目だ。NECホームエレクトロニクスが販売していたPCエンジンは、高校〜大学時代の僕が最も愛用したゲーム機。思い入れの強さはひとしおだ。

PCエンジンは、ファミコンと同じ8ビットゲーム機だが、その性能は段違いだった。ファミコンの4倍のスピードで動くCPU、当時としては驚異的な512色同時発色機能を備え、究極の8ビットゲーム機だった。

当時高校生だった僕は、65536色同時発色でゲームに強いシャープの16bitパソコンX68000シリーズに憧れていたが、30万円以上するX68000を買うことはできない。そこで、家庭用ゲーム機で抜群の発色数を誇り、R-TYPEなどゲームセンターで人気のゲームが多数移植されているPCエンジンを購入したのだ。

当時購入したのは、R-TYPE1、妖怪道中記、プロ野球ワールドスタジアム、ギャラガ88、ドラゴンスピリット。ナムコを中心に、ゲームセンターで人気のゲームばかりだ。いずれも、ファミコンでは絶対に無理な移植で、X68000を買わなくても、家でこれだけのゲームを遊べると喜んだ。

いちばんハマったのは、1990年9月発売の「F1サーカス」だ。当時大ブームだったF1を題材にしたゲームで、慣れないうちはまともに走らせることすら難しい、異次元のスピード感が楽しかった。1000分の1秒を切り刻むために熱中したが、よく考えたら当時の僕は浪人生だった。めでたく2浪することになったのだから、人生を動かしたゲームと言えるかもしれない。

PCエンジンといえば、史上初めてCD ROMユニットを発売したゲーム機だったが、単体で5万円近い値段がネックとなって、最後まで手を出せなかった。いつかは買おうと思っていたのだが、大学生になってようやく数万円をお金を使えるようになった頃には、セガサターンやプレイステーションが発売されようとしていた。

あの頃は、ゲーム1本を買うのも大変だった。その時の思い出が全部詰まった、PCエンジンmini。R-TYPEやドラゴンスピリットといった当時熱中したゲームと、買いたくても買えなかったゲームが満載だ。シューティングゲームなどは、今遊んでもかなり楽しい。映像は荒く、ポリゴンも画面回転機能もないが、色が豊かというだけでゲームはかなりリッチになるんだな。

新型コロナウイルス対策でお出かけしづらい昨今。息抜きは当分、PCエンジンminiということになりそうだ。