テキストを位置情報とともにメモするショートカット

ショートカット

iPhoneなどiOS製品には、標準で「ショートカット」機能が装備されています。これは、簡単な言語のような機能で、さまざまなアプリを連携させて、作業を自動化させたり、独自の機能を作ったりすることができます。

最近、取材などで活用しているショートカット「音声メモ位置付」を紹介します。

このショートカットは、音声認識で入力したテキストを、位置情報と一緒にメモアプリへ記録してくれるというもの。
ショートカットを起動すると、画面上部にウインドウが表示されて、即音声入力状態となります。

メモしたいことを喋ったら、赤い停止ボタンを押すと、ただちにGPSで現在位置を取得し、日付をタイトルとしたメモを作成して記録します。すでに日付をタイトルとしたメモが存在する場合は、追記します。

マップのリンクをクリックすると、このメモを記録した場所を地図で表示します。


ショートカットはアイコンをホーム画面に置くことができるので、何かメモしたいことがあったら、アイコンをタップ→喋る→停止ボタンを押す、の3ステップで、いつ、どこで何をメモしたのか記録してくれます。

これは、取材時にとても便利。周囲に人がいても、電話しているようなふりをしてメモをとることができます。ただし、まれに頬で停止ボタンを押してしまうのですが。

喋りにくい環境の時は、もう一つのショートカット、「メモ位置付」を使います。これは、音声入力の代わりに通常のテキスト入力をするもの。アイコンをタップすると即入力待ちのウインドウが表示され、メモを入力して「完了」をタップすれば、位置情報とともに記録してくれます。普段使いには、こちらの方が使いやすいでしょう。

このショートカットは、小説家の小林丸々さんnoteで公開されていた、「日別メモ帳」をアレンジさせていただいたものです。小林さん、便利なショートカットをありがとうございます。

ただし、「音声メモ位置付」には、iOSに由来するバグがあり、音声入力をしたあとカメラを起動すると、カメラが正常に動作しません。オートフォーカスに迷うような挙動をして、撮影ができなくなります。いったんビデオモードにしてから写真モードに戻すと、回避できます。これは音声認識機能のバグらしく、Appleにフィードバック済みです。

そんな弱手もあるショートカットですが、iPhoneを使っている方で、自分も使ってみたいという方は、こちらからダウンロードしてください。不具合やトラブルなどは自己責任で御願いします。

音声メモ位置付

メモ位置付