iPadOS13.4で日本語入力が劇的に改善

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新しいiPad Proが発売されたが、とても買う余裕はないので、僕は当分iPad Pro 10.5だ。

しかし、新たに公開されたiPad OS13.4は素晴らしい。外付けキーボードによる日本語入力が劇的に進化し、いよいよ、今度こそiPadで完全な原稿を作成できる時代が来た……かもしれない。
ポイントは、大きく分けて2つ。

・ライブ変換に対応
Macでは数年前から導入されていた、日本語のライブ変換に対応した。これは、AIによって自動的に平仮名が漢字に変換されていく機能。Macに導入されたときは動作が遅く、また変換精度も今ひとつで、邪魔なだけだったが、iPadに導入されたライブ変換はかなり進化している。鉄道用語などでは、うまく変換してくれないこともあるが、概ね気持ちよく入力できるようになった。デバイスの性能が上がって、快適になったというのもありそうだ。この記事も、iPad Pro10.5とスマートキーボードで作成している。

・キーボードショートカットでの変換をサポート
キーボード派としては非常にありがたい。Control+K・L・;・:で、それぞれ全角カタカナ、全角英字、半角カタカナ、半角英字の変換に対応した。PCのATOKとはキーが異なるが、これは僕にとって非常にありがたいアップデートだ。カタカナ変換したい時などに、いちいち候補を選ばなくて済む。ただし、英数変換は小文字固定っぽいのがまだ不便。

・変換候補が縦に表示
ライブ変換は、スペースキーを押さなくても自動的に変換してくれるが、スペースキーを押して変換することもできる。この時、変換候補が縦に並んでくれる。これがありがたい。細かいことだが、縦に並んでくれたほうが、長めのセンテンスでも効率よく表示でき、視線の移動量も少ない。こういった細かいところが、文書作成の生産性に大きく関わってくる。

・外付けキーボード使用時のバグが概ね解消
Bluetooth接続でキーボードを使用した時、今まではOSにバグがあり、確定するつもりでエンターキーを入力した瞬間に入力中の文字列が消えて改行されてしまったり、スペースキーを押しても変換候補にカーソルが移ってくれなかったりした。これが、非常に生産性を損ねていたのだが、13.4になって、このバグがどうやら解消されたようだ。

これだけ改善されると、iPadで原稿を作成する意欲も高まってくる。しかし、マウスが満足に使えない従来の仕様では、画面タッチとキーボードを行き来するのはとても面倒だった。指は大きいので、操作するには便利だが、文字列を編集するには細かいところが見えず不便だ。

ところが今回、マウスとトラックパッドに正式対応し、PCのようにポインタで操作できるようになった。最初は、余っていた旧世代のMagic Mouseを使ってみたのだが、スクロール操作などが動作してくれなかったので、思い切ってMagic Trackpad2を購入。もうこれ完全にノートpcじゃないのかという感じではあるが、テキストの選択などがとてもやりやすくなった。

マウスとトラックパッドについては、まだアプリの方で対応が進んでいないが、しばらくすればほとんどのクリエイティブ系アプリが対応してくれるだろう。

ようやく、iPadも「綺麗なビュアー」を脱し、ちゃんとしたものづくりができるデバイスになってきた。

うん、ここまでiPadで入力したけど、ほとんどイライラしないぞ。

あとは、FinalCutPro(ビデオ編集)の対応と、ファイラーの改善だな……。