鷲宮八坂祭らき☆すた神輿

埼玉県久喜市の鷲宮を訪れた。鷲宮神社夏の例祭である八坂祭に登場する、「らき☆すた神輿」を見るためだ。

鷲宮神社を訪れるのは、8年ぶりだ。最初に訪れたのは、2008年。京都アニメーション制作のアニメ作品「らき☆すた」がブレイクしていた頃で、こんなくだらないブログ記事を書いていた。

ああ、11年たってもやっていることはほとんど変わっていない。

2度めに訪れたのは2010年の正月。

2008年よりはもう少し素直になっていたが、やはりやっていることは同レベル。

さて、この夏は、7月18日に京都アニメーションの事件が発生したことと、また他にも思うところがあって、久しぶりに鷲宮を訪れた。

18時前に鷲宮駅に降りると、駅前では志ん町の山車の準備が進められていた。八坂祭は170年の伝統ある例祭で、鷲宮地区の5つの町会がそれぞれ提灯に包まれた山車で神社の参道を練り歩く。

らき☆すた神輿は、2008年にファンと鷲宮の人が共同で作った神輿で、毎年秋の土師祭でファン有志が担いでいた。しかし、地元の音頭取りだった土師祭の会長が昨年亡くなり、夏の八坂祭で担ぐことになった。

神社前の駐車場には、痛バイクも来ていた。数は減ったが、まだまだ「らき☆すた」には根強いファンがいる。萌えアニメといっても、描かれる世界はあくまで日常で気まずい要素はほとんどなく、多くの人が楽しく見られた作品だ。

参道にある「多幸焼」さんで、らき☆すた特製たこ焼きで消毒兼腹ごしらえ。美味しいたこ焼きでビールが進み、妻とつい2本飲んでしまった。

19時、八坂祭夜の部が始まり、らき☆すた神輿も集合場所の空地から出発した。鷲宮神社前の参道を、まずは神社とは反対方向の商工会館前まで担ぎ、引き返して神社前へ。そして最後はスタート地点に戻る。

担ぎ手は毎年ネットで募集され、60人以上の有志が集まった。顔なじみが多いようだけど、今年初めて参加したという人もいたようだ。

京アニの事件を受けて、今年はマスコミ各社が集まり、ギャラリーも多かった。冒頭、犠牲者に黙祷を捧げてから、祭りが始まる。

「こなた!こなた!」「かがみ!かがみ!」と、らき☆すたに登場する各キャラクターを連呼しながら町中を歩く。なかなか強烈だけど、楽しい。

こちらが八坂祭の山車

僕にとっても、「らき☆すた」は思い入れのある作品だ。京都アニメーションの作品を見るようになったのは、この作品がきっかけだった。仕事がきつい時など、dアニメスタジオでこの作品をBGMのように流すこともある。不思議とリラックスして、作業が捗る。

らき☆すたファンと鷲宮の人々をつないだ、会長さんのお店。ファン有志によるらき☆すたグッズがたくさんある

京アニの事件は悲しいが、祭りを見て、少しほっとした。