【南アフリカ】ダーバン市内散策

ダーバンは、インド洋に面した南アフリカ第三の都市だ。ヨハネスブルグから約800km離れた東海岸に位置し、古くは南ア随一の高級ビーチリゾートとして賑わった。アパルトヘイト撤廃後は内外の観光客が集まる行楽地となり、毎年アフリカ最大の旅行見本市であるINDABAの開催地となっている。

ダーバンに到着したのは、5月1日のお昼前。まずは市内に入って、ホテルにチェックインする。ダーバンの宿は、ビーチに面した「サザン・サン・エランゲニホテル」。観光客向けの4つ星級ホテルで、ダブルベッドが二台置かれた広すぎる部屋は、インド洋のオーシャンビューだ。

1人で利用するにはかなり広い

目の前はインド洋のビーチ。日の出も部屋から見られる

部屋から眺めた5月2日の日の出

しばらく休憩した後、市内の見どころを軽く視察。ダーバンは港湾都市なので、ビーチ以外に見どころはそれほど多くないのだが、まずはダウンタウンにあるビクトリアストリート・マーケットへ。ここは、南アがまだ大英帝国の自治領だった1910年にオープンしたマーケットで、昔ながらの庶民の生活をかいま見られる……という話だが、観光客向けのお土産店も多い。入口近くにあるMADARI&SONSは、今の店主で3代目という老舗で、主にカレースパイスとバッグを売るというユニークな店だ。南アフリカは、大英帝国領の時代にインドから多くの移民を受け入れており、カレー文化が根付いている。スパイスとバッグを売っている理由は、「どちらも女性が好んで買い求める商品だから」だとか。スパイスを購入すると、英語のレシピももらえる。

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帰国後、スパイスオタクの妻にレシピとともに渡したところ、「”Chicken 1″って、もしかして1羽ってこと?」などと言いながら、作ってくれたのがこちら。

なかなかまろやかなスパイスで美味しかった。

続いて、街を見晴らす丘へ移動し、2010年FIFAワールドカップの準決勝などが開催されたモーゼス・マヒダ・スタジアムを眺めた。南アフリカはやはりラグビーの街で、サッカーはイングランドのプレミアリーグの方が人気があるらしい。こちらのスタジアムは、今ではサッカースタジアムとしてよりも、てっぺんのアーチからチャレンジできるバンジージャンプの方が有名になっている。

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ところで、この高台は街をよく見晴らせるということで、現地の人々も大勢訪れているのだが、どうも南アフリカ人というのはノリが独得なようだ。

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道頓堀のグリコを真似しているような兄さんがいた。奥さんだか彼女さんだかに色々指示して写真を撮らせている。

市内視察が終わってからビーチを散策に行くと、よくわからないカップルが現れてカメラの前で飛び跳ねだした。外国人のカメラに写りたかったらしい。下の写真を見せたら、「ベリーナイス!サンキュー!」と喜んでいた。

ノリが良すぎるカップル。基本的に南アの人々はものすごくネアカ(死語)だ

選挙が近く、デモを行っている団体もいるということで、市内散策は車内から視察を中心にして切り上げ、夕方、ホテル前のビーチを散策した。

みごとなサンドアート。堅そうなので手をついたらほろりと崩れかけてしまい慌てた

サンドアートを展示している人が大勢いる。写真を撮るには、チップが必要だ。

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ビーチには、観光用の桟橋がいくつかあり、先端から水平線とビーチを眺めることができる。正直に言えば、大都市ということで水はそれほどきれいではないが、水泳を楽しんだり、サーフィンを楽しんだり、みんな思い思いに楽しんでいる。南アは今は秋。気候は日本とほぼ同じで、「アフリカ」という言葉からイメージする暑さは全然感じないが、それでも海水浴を楽しめるくらいのカラリとした気候である。

夕暮れのダーバンビーチ

明日5月2日からは、いよいよINDABAの開幕だ。(つづく)