御茶ノ水駅にエスカレーター

狭く、バリアフリーの設備がなかった御茶ノ水駅に、とうとうエスカレーターとエレベーターが登場した。

神田川沿いの斜面に位置する御茶ノ水駅は、川と擁壁、聖橋と御茶ノ水に四方を囲まれ、バリアフリーをはじめとする現代の施設を設置することができなかった。ホームもほとんど昔のままで、乗車口には103系のマークが残っていたし、古い話をすれば、90年代までホームに手描きの路線図があった。よく見ると、武蔵野競技場線を塗りつぶした跡があり、ワクワクしたものだ。

ホームの上空には新しいコンコースが現れ、エスカレーターとエレベーターが設置された。まだ本当に通行できるだけのコンコースだが、今後店舗などが整備されるはずだ。

御茶ノ水口改札前には、駅員からのメッセージが掲示されていた。ずいぶん力のこもったメッセージだ。御茶ノ水は病院が多く、これまで不便を強いられた人が多かったのだろう。

階段に設置されていた昇降機のガイドレールも役割を終えた。おつかれさま。

近い将来、駅舎も取り壊される運命だ…と思ったら、資料を見る限り御茶ノ水口は「既存駅舎補強材」とあり補強で済ますらしい。たしか昭和11年頃に竣工した建築で、国鉄時代の乗車券販売窓口の様子を今に伝える貴重な駅舎だ。老朽化が激しいので、本当に使い続けるのかは不明だ。もう少し調べてみよう。