JTB時刻表2019年1月号

発売中の「JTB時刻表」2019年1月号の巻頭記事、「平成の鉄道ニュースTOP10」「平成初期の車両たち」を執筆しました。

「平成の鉄道ニュース」は、なかなか難物でした。自分の世代の鉄道ファン視点でまとめると、ブルートレイン全廃とか国鉄型車両終焉とか、ネガティブなニュースが前に出そうになるからです。編集部と相談しながら、できる限り前向きな内容にまとめました。

正直、順位はそれほど重要ではないのですが、1位は「のぞみ」の登場としました。東海道新幹線が、国鉄末期の「サービスの質向上」からJRの「スピードとフリークエンシーこそサービス」に転換したポイントだったと思います。

そのほかの内容は、ぜひ本誌をご覧ください。

TOP10には入りませんでしたが、個人的に印象深いのが、「周遊券および周遊きっぷの廃止」。結局廃止ネタかよって感じですが、こちらも「のぞみ」と同様、鉄道の商品設計が国鉄型から民間企業型に変わった転換点だったと思います。国鉄時代は「たくさん乗ってくれるなら安くするよ」。JRは、「売れてないところと一見さんは安くするよ」。一方で、JR西日本が「2人以上同一行程」を条件にした商品を出しているのは、「たくさん乗ってくれるなら〜」の思想を引き継いでいるようで、興味深いです。

もう一つの記事は、「平成初期の車両たち」。記事にはなりませんでしたが、「平成初のJR特急型車両」がちょっと意外な形式でした。てっきり九州だとばかり。

JTB時刻表で、平成最後の汽車旅に出かけてみてはいかがですか?