三河安城のセロテープがリニューアル

リニューアルした壁面広告(ニチバン提供)

東海道新幹線三河安城駅に近い、ニチバン安城工場の倉庫に描かれた巨大セロテープの壁面広告が本日からリニューアル。2000年以来、18年ぶりの刷新だ。ニチバンの創業100周年と、セロテープの発売70周年を記念して、同事業所内に新設した先端技術棟(メディカル安城工場、先端応用研究所、研修室)の竣工式に合わせて、デザインを一新したという。

以前の広告は、仲畑貴志さんのコピー「無くしてわかるありがたさ。親と健康とセロテープ」とともに、宇宙をセロテープが飛び交うというユニークなものだった。

以前の壁面広告 2016年2月撮影

18年ぶりに新しくなった広告は、コピーはそのままながら、シンプルにセロテープのパッケージデザインを表現。よりストレートでシンプルになった。

一瞬で通過する新幹線向けの広告としては、確かにこれは正しい。よく見ないと内容がわからないユニークな広告よりも、誰もが知っているパッケージを前面に出した方が、心の奥底に残りやすい。ニチバンの広報によれば、新幹線だけでなく「わずかな時間しか看板を見ることのできない在来線からも一瞬で認識いただけるよう」、シンプルで普遍的なデザインにしたそうだ。

ただ、新幹線の車窓の観察者としては、やっぱりちょっと残念。

創業100周年の事業としてリニューアルしたくらいだから、ニチバンはこの壁面広告に相当な思い入れがあるようだ。今後も、「新幹線から見える巨大過ぎる看板」として、末永く見えますように。そして、いつかまたユーモアある展開もしてもらえるといいな。

※初出時、「2000年に初めて広告を出して以来」としましたが、壁面広告自体は1985年頃から行っているとのことで、修正しました。