鉄道ジャーナル8月号

鉄道ジャーナル8月号。隔月連載「失われた鉄路の記憶4 のと鉄道能登線自然に還りゆく奥能登の轍」を執筆しました。

この連載も4回目。今回取り上げたのは、2005年に廃止になったのと鉄道能登線。4回目にして、初めて「僕が現役時代に乗車している路線」です。

今までは、インタビューにこだわるあまり、取材が段取り化して記事から臨場感が失われる傾向がありました。取材に何日もかけるわけにはいかないし、インタビューはできるだけ相手の都合に合わせなくてはいけません。

第2回の宮原線では、元機関助士の方や、指定業者として土木工事を担当された建設会社の方から話を伺えましたが、これらは事前に段取りをつけたわけではなく、現地での出会いがきっかけでした。

無理にアポイントを取らなくても、多くの人に話しかけていけば自然に出会いは生まれる……。そう思って、今回は事前調査はするものの基本的にアポイントを入れないようにしてみました。

その結果、突っ込みはやや浅くなってしまった感がありますが、紀行ものとしては、まあこれもありかなという感じになりました。前回までは、インタビューの都合から時系列をいじることがあったのですが、今回は完全に時間順のレポートとなっています。

よかったら、書店でご覧ください。

次回は、10月号に掲載の予定。今度こそ、レンタカーなしで歩いてみようと思います。