国鉄・JR完乗の話1

2008年12月末現在の未乗区間

2008年12月末現在の未乗区間(のりつぶしオンラインの画像を使用しています)

早くも一ヶ月が経過しようとしているが、先月31日に達成?した、国鉄・JR完乗についてぼちぼち書こうと思う。

そもそも「完乗」とは、「すべて乗り切ること」。「JR完乗」と言えば、全国にあるJRグループの路線に全路線、全区間に最低一度は乗った状態のことを言う。僕の場合は、JRの前身である国鉄時代に乗ったきりの区間がいくつかあるので、「国鉄・JR完乗」と称している。

一口に「完乗」と言っても、その定義は人によってだいぶ違う。何をもって「全区間」とするのか。分岐点に時々ある、時刻表に載っていない渡り線は含めるか。書類上は同じ路線ながら、地形などの都合で下り線と上り線がぜんぜん別の場所を通っている区間はどうするのか。一度乗った後に、トンネルが貫通するなどルートが変わった場合は乗り直すのか……。

中には、景色が見える日中に乗らなくてはならないとか、必ず各駅停車で乗らなくてはならないなど、厳しい条件を課している人もいるらしい。

僕の基準はかなり緩い。基本は「JTB時刻表に掲載されている、旅客列車が定期的に運行されかつ営業キロが設定されている区間すべてと新幹線を、何らかの形で乗車する」というもの。旅客列車が運行されていても、旅客向けの営業キロが設定されていない区間は乗らなくてよい。たとえば、東海道本線貨物支線の鶴見-横浜羽沢-東戸塚間は湘南ライナーが運行されているが、便宜的に貨物線を経由しているだけで営業キロが設定されていないため、対象外だ。

トンネルが開通するなどして、営業キロが変わった場合は乗り直す。ユニバーサルスタジオジャパンの建設でルートが変わり、0.1km延びた桜島線のようなケースだ。ただし、夕張駅のように単純に短縮されただけの場合は乗り直さなくてよいことにした。線路の付け替えが行われた場合も、営業キロに変更がない場合も乗り直す必要なし。これは、いちいち把握するのが難しいためだ。あるいは国鉄がJRになるなど、運営事業者が変わった場合も、乗り直す必要はないと決めた。

……なんて、小難しく書いたが、実際のところ、数年前までJRを全線完乗しようなんて、ほとんど考えていなかった。そのうち完乗できればいいけど、そんなことにこだわるくらいなら、好きなところへ行って途中下車を楽しんだほうがいいと思っていたからだ。

だが、鉄道の記事を多く手掛けるようになって、周囲から「当然JRくらい完乗しているでしょう」と思われるケースが増えてきた。「全国のJR線の中からお勧め路線を3つ挙げてほしい」なんて依頼が来ても、実際に乗っていない路線があるのに、お勧め路線を決めつけていいものか悩むこともあった。

そんなわけで、2008年頃にまだ乗っていない路線、乗ったかどうかはっきりしない路線をピックアップしてみたところ、残りは1486.7km(当時未開業だった九州新幹線博多ー新八代間を除く)。これは全国のJR線の、約7%に相当する。ここで初めて、そろそろ完乗を目指してみるか……と思ったわけだ。まるで、宮脇俊三さんの「時刻表2万キロ」を真似たかのような展開である。

それにしても、「乗ったかどうかはっきりしない路線」の多いことに驚いた。未乗区間の5割を超える828.1kmもあったのだ。これには、ふたつの理由がある。ひとつは、僕が元々完乗を意識していなかったので、乗車記録をはっきり残していなかったこと。もうひとつは、レイルウエイ・ライター種村直樹氏のアシスタントを務めていたとき、写真などの資料整理を担当していたため、大量の写真を通して見た光景が一部自分の体験と混同されていたということだ。特に後者は厄介だった。唐津線や大村線は、自分が学生時代に乗った記憶と、レイルウエイ・ライターの写真を見て作られた記憶が完全に混同されており、どの路線に乗ってどの路線に乗っていないのかさっぱりわからない。佐賀・長崎県は、長崎本線以外すべて乗り直すしかなかった。

続きはいつ書こうかな(笑)。

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