ウィルコム「HONEY BEE4」

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2年ぶりに、WILLCOMの電話機を購入した。京セラの新製品「HONEY BEE4」だ。

HONEY BEEシリーズは、2年前から販売されているシンプルな音声端末。その小ささや可愛らしさから高校生や大学生を中心に大ヒットし、今では完全にWILLCOMの主力機種だ。370万契約しかないWILLCOMで、2年間でシリーズ累計100万台以上を売っている。

HONEY BEE4」は、処理速度を大幅に向上し、キーの打ちやすさなどにも配慮した最新モデルだ。

この端末、おサイフケータイもワンセグもない、メモリカードも入らない。カメラは、アウトとインの2つ付いているが、画素数は今時31万画素。機能だけを見れば、最新の携帯電話に大きく見劣りする。

だが、「HONEY BEE4」には実に不思議な魅力がある。持ち歩いてみて、なんとも楽しいのだ。

まず、そのコンパクトな筐体だ。74gという、今時の携帯にはないシンプルなストレート端末は、大きさ、厚さが絶妙で、手やポケットにぴったりフィットする。お気に入りのペンを胸ポケットに入れたような、”日常の相棒”と呼びたくなる感覚だ。

そして、キビキビと動く軽快さ。正直に言って、WILLCOMの端末は、これまでトータルの処理速度が大きな課題だった。ちょっとしたメールを送るのでも、実にまどろっこしかったのだ。

HONEY BEE4では、処理速度が大幅に向上し、ほぼ携帯と同じ感覚で使えるようになった。待ち受け画面からただちに文字を入力できる「すぐ文字」機能とあいまって、実に手軽に、メールを送れるようになった。メールの手軽さという点では、ドコモやiPhoneをも超えたような気がする。

着うたの類はあまり利用しないが、自作のMP3ファイルをそのまま着信音に登録できるのも、この機種の魅力だ。早速、自分で録音した新幹線のチャイムを登録した。

PHSならではの音質の良さも健在だ。最近、携帯の音になれてしまっていたので、久しぶりに聞くPHSの音質は、ちょっとした感動だった。電波のつかみもなかなか高性能だ。

いろいろとべたほめしたが、ビルの地下や地方でのウィルコムの電波の弱さは、やはり大きな弱点だ。ソフトバンクグループは本気で「音声通話のウィルコム」を推進していくようだし、ぜひ電波の改善も期待したい。

業務用主回線として、ドコモはこれからも最低料金で維持していくが、これからは発信は主としてウィルコムを使っていくつもりだ。