先日、対馬で取材した、市の観光物産協会主催の韓国語講座。ホテルやお土産屋など、島内の観光産業に従事している方が受講できる、半年間の韓国語講座だ。対馬市では、このほか一般市民向けの講座も開講しており、対馬を訪れる韓国人観光客へのサービス向上と交流促進に務めている。
雑誌取材の一環として、今期最後の授業を見学させていただいたのだが、そこで使っている教材を見て、驚いた。
成美堂出版の、「カムサハムニダから始める書き込み式韓国語会話BOOK」だ。
これは、僕が書いた「あいうえおから始める書き込み式ハングルBOOK」、「日本語から始める書き込み式韓国語BOOK」に続く、成美堂の書き込み式韓国語教材の第三弾。僕は、仕事の都合でこの本は関わっていないが、僕が書いた本の続編であることは間違いない。
ちょっと照れくさかったが、教材のカバー折り返しに記載された、僕の著作を示すと、皆さんびっくり。東京からの取材ということでちょっと緊張していたのが、一気に和やかなムードになった。
著者の石川さん、「カムサハムニダから始める書き込み式韓国語会話BOOK」は、対馬の方々に大変好評でしたよ。
講座が行われている、対馬市交流センター。モスバーガーやスーパー、100円ショップなども入っている。5年前に訪れた時は、まだなかった。
さて、この日は、全16回の講座の最終日。
「주문하시겠습니까?」(ご注文おきまりですか)
「여기 있습니다」(こちらになります)
観光事業者向けらしい、実践的な会話を二人一組でレッスンする。最初はハングルのカナダラ(イロハ)から始めたそうだが、わずか半年でここまで来たというのはすごい。パッチムの発音が、皆さんきちんとできているのだ。国内で勉強していると、なかなかこうはいかない。
国境の島という立地的条件が、どこか作用しているのかもしれない。
レッスン修了後は、簡単な修了式の後、和やかにお茶タイムへ。受講生の方々の多くから、「韓国語会話BOOK」へサインを求められてしまった。僕の著書ではないんだけど……、石田さん、ごめんなさい。自分たちが関わった書籍が、実際に役立っている現場を見られるとは貴重な体験だ。僕も、なんだか嬉しかった。