F1最終戦ブラジルグランプリ

 なんという最終戦。面白すぎた。

 ラスト2周、セバスチャン・ベッテルがポイントリーダーのルイス・ハミルトンをオーバーテイクして、5位に浮上。

 この時点で、トップを走るフェリペ・マッサが優勝すれば97ポイント。一方、6位に落ちたハミルトンも、そのままゴールすれば97ポイント。しかし、マッサのほうが優勝回数が多く、マッサが大逆転でワールドチャンピオンとなる。

 天気は雨。ハミルトンにベッテルを追う力は、もうなかった。

 マッサがトップでチェッカーフラッグを受ける。勝負はついた。マッサがチャンピオンだ。誰もが、そう思った。

 ところが、最終ラップの最終コーナー。ドライタイヤのまま4位を走っていたトヨタのグロックが、雨に耐えきれずにペースダウン。最後の最後で、ベッテル、そしてハミルトンに相次いでかわされた。

 これでハミルトンは5位。ポイントは98ポイント。

 ルイス・ハミルトンが、史上最年少でワールドチャンピオンに輝いた。

 これほどドラマチックなフィナーレは、20年F1を見てきて、初めてだ。

 シューマッハのナンバーツーというイメージの強かったフェリペ・マッサだが、とても強くなったと思う。

 ハミルトンも、もっと大人になってクレバーさが身につけば、歴史に名を残すドライバーになるはずだ。

 ベッテル。いずれ間違いなくチャンピオンになるドライバーだと思う。

 あとは、佐藤琢磨だ。絶対、トロロッソに乗ってほしい。

 本当に、面白い最終戦だった。

 来年のF1が楽しみだ。

 ※いやー、ベッテルの名前間違えてました。夜明けにもうろうとした頭で書くもんじゃないですね。