結局、なんだったんだろうね、南北首脳会談。
次期大統領選を控えて、与党を有利にするためのパフォーマンスのつもりが、超逆効果。終始金正日のペースで、指導力のなさをちくりちくりと皮肉られてしまった。野党ハンナラ党の優位を、さらに不動のものにしてしまった気がする。
全然状況は違うけど、僕はフィリピン2月革命の時のマルコス大統領(当時)を思い出してしまったよ。
政権崩壊が目前に迫った時、マルコス大統領はカメラの前に軍指導者を呼んだ。
「あー、市民に向けて発砲してはならない。市民を傷つけるな(棒読み)」
「し、しかし大統領(棒読み)」
「これは命令だ(棒読み)」
しょうもないパフォーマンスだったが、本人は必死だったのだ。あれで、人気が取り戻せると思ったのだろうか。
盧武鉉は、それと同じことをやろうとし、そして相手側に良いように利用されてしまった。
悪い人じゃないんだけど。弁護士としては有能らしい。
韓国にとっては、もったいない5年間になってしまった。