キーボードに、ジャム落とした。
一生懸命拭き取って、乾かして、電源オン。おお、大丈夫だ。着信もできる。
……いや、勝手にキーロックがかかってしまう。故障らしい。
新宿にいたので、そのままセンタービルのウィルコムプラザに直行した。ウィルコムプラザは、以前住友ビルにあった時よりはずっと大きくなり、明るくなったが、対応はまだまだだ。いや、係員は一生懸命で商品知識も豊富だが、カウンターが空いていても、客を待たせるというのが解せない。
「210番の、カードをお持ちのお客様、4番の窓口に……」
やっと順番が来た。「すみません、修理の相談なんですが」とひととおり説明して、電源を入れてみせる。
……あれ? 動く。
しばらくいじったが、全く普通に操作できるようだ。完全に乾燥して、復活したということか。それなら、いったん持ち帰ってバックアップを取った方が良さそうだ。
決まりが悪いので、修理依頼時の注意点をいくつか確認して、席を立った。
プラザを出て、1階へのエスカレーターに乗る。改めて、W-ZERO3の画面を見る。
……。
そのままUターンして、プラザに戻った。今度は番号札は取らず、先ほど対応してくれた女性を見つけて、直接話しかける。
「すみません、再発しました」
かっこ悪い。
修理期間は、だいたい2週間ほど。その間の代用品として、シンプル京ぽん(WX300K)を貸してもらった。W-ZERO3は、厳密には電話機ではない(中に入っている通信カードが電話機本体の扱い)ので、代替機を貸してくれるか不安だったが、さすがにそれはなかった。
しばらく、W-ZERO3[es]とはお別れだ。