4月1日から、いよいよソウル首都圏の地下鉄運賃が値上げされる。2004年7月1日に公共交通改革が実施された時に大幅値上げされて以来の運賃引き上げだ。
現金の場合は200Wアップという噂もあったが、引き上げ幅は一律100Wに留まるようだ。バスの運賃は据え置きらしい。概要は次の通り。
初乗り 10kmまで (従来12kmまで)
交通カード 900W (従来800W)
現金 1000W (同900W)
以後、5kmごと(従来6kmごと) 100W加算
40kmを超える分は、10kmごと(従来42kmを超える分について12kmごと)100W加算
例えば、5号線の金浦空港駅から光化門駅までは22.0km。これまでの運賃では1100Wだったのだが、4月1日からは1300Wとなる。ちなみにこの区間、僕が留学しに来た2001年9月当時は、700Wだった。
初乗り運賃の変遷を見てみよう。
2000年9月1日 500W→600W(交通カード550W)
2003年3月10日 →700W(交通カード650W)
2004年7月1日 →900W(交通カード800W)
2007年4月1日 →1000W(交通カード900W)
6年で2倍になりましたとさ。
そういうわけで、空恐ろしくなるほどの上がりようだが、ソウルメトロ(1~4号線)の案内によれば、やはり膨大な赤字が背景にあるようだ。
ソウル地下鉄運営機関には、(中略)膨大な負債(3兆9942億W)と毎年4000億W前後の運営赤字が継続しており、老朽化(22~33年経過)に伴う施設更新や利用者の便宜を図る施設の補強などにかかる財源問題(2010年まで3兆6520億W)により、非常に困難な状況に直面しております。
地下鉄運営に必要な適正運賃は、一人当たり1356Wに達し、初乗り運賃800Wに対し556Wの引き上げ要因が存在しますが、庶民家計の苦しい現実などを考慮すると、市民の負担を最小限に抑えるべく、引き上げ幅を調整いたしました……
と、言うわけで、ソウルの地下鉄の適正運賃は、1300~1400Wということらしい。これは、日本円で160~180円に相当する。東京地下鉄(東京メトロ)の運賃が、初乗り6kmまで160円、11kmまで190円だから、全く同じレベルと言える。
日本の交通費は高い、とよく言われるが、韓国が不当に安すぎるということだ。まるで、1970年代の日本国有鉄道を見ているみたい。
コメント
2号線に新車投入、7号線延伸、9号線の初乗り運賃決定・・・・・・ソウルの地下鉄の話題(7→8月)
北朝鮮の大洪水の影響で南北首脳会談が10月2日~4日に延期とのことですね。