金曜日は勝負の日

 最近、毎週金曜日は修羅場だ。

 今月から、毎週土曜日の午後に、某大学で韓国と韓国旅行について90分しゃべっている。

 人前でしゃべるのは苦手ではないけれど、準備にはそれなりに手間がかかる。特に、今回はテーマが韓国語とか日本語ではなく、「韓国旅行」なので、何をどこまで話せば良いのか、構成を組み立てるのが難しい。

 初級の韓国語講座なら、どこまでやれば良いかはっきりしているから、むしろ楽だ。だが、「韓国旅行」がテーマとなると、そこに求める内容は受講生一人一人異なるはず。初回は、その辺りの進め方がわからず、苦労した。

 幸い受講生の方々が優しい人ばかりなので、なんとか毎週楽しくやっている。毎回、授業が始まるまではかなり緊張するが、始まってしまえばあっという間だ。基本的に、話すことが好きだからだろう。

 講義にあたっては、簡単な段取りのメモは用意するが、あまり厳密な構成表は作らない。シラバスに沿ったメインの話のほか、それとは直接関係ない話題をいくつか用意しておく。どの話題をどのタイミングで話すかは決めず、その場の状況に応じて臨機応変に話をつなぐ。用意しても話さずじまいの話題もあれば、流れで思いついた話題を、数十分話すこともある。あまり厳密に台本を作ると、いかにも講義っぽくなり、余裕もなくなってつまらない。

 いずれにしても、「講義」と呼ぶには、まだまだ改良していかなくてはならない。今は、どちらかというと僕が教えられている方だ。

 ところで、こういう仕事をやっているときに限って、次から次へと仕事が舞い込んでくるのはどういうことだろう。フリーという立場上、先方から声をかけてくれた仕事は断りにくく、どんどんどつぼにはまっていく。ほんと、今月末から7月にかけては、どうしようという感じだ。

 まあ、忙しい時ほど、休みもメリハリがつくので、充実していたりするんだけど。

 それにしても、くたくたになるまで仕事をした後、酒臭い金曜の終電に乗るのはツライ。