「三丁目の夕日」4回目へ

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 映画「三丁目の夕日」が、日本アカデミー賞12冠を達成。なんだか友だちのことのように嬉しい。

 あの映画は、劇場で大勢の人と笑い、泣きながら見る映画だ。夕方、事務所近くの映画館を覗いてみた。通常の上映は8割方終了しているが、この劇場では、今のところ夜7時の回だけ、「三丁目の夕日」を上映している。

 僕が通りかかったのは、6時すぎ。込んでるんだろうな、とは思っていたが……。
 入口に、立て看板が置いてある。

『ALWAYS三丁目の夕日の整理券は、16時30分から配布します』
『本日の整理券の配布は終了しました』
『19時から入場を開始します』

 窓口には、次々と人がやってくる。

「……あのー、ALWAYSを見たいんですが」
「申し訳ございません、入場制限がかかってしまいまして、今からですとお立ち見でもご案内できかねる状態でして…」
「すみません、ALWAYSなんですけど」
「三丁目のゆうひー」
「二人なんですけどー」

 なんだかすごいことになっている。

 こうなると、何がなんでも見たくなるのが人情というものだ。よし、決めた。明日、時間を作って、午後またここに来よう。

 「三丁目の夕日」は、不思議な映画だ。

 何が素晴らしいというわけでもないのに、しばらくすると、また見たくなる。

 たぶん、僕はラストシーンの景色を見たいのだろう。

コメント

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