ホンチョぷるだっく渋谷店

 韓国で大流行の激辛料理、プルダッ。日本にも専門店ができたというので、行ってみた。

a1021
 あらま。ホンチョぷるだっ(く)だったのか。ホンチョプルダッは、プルダッの元祖とも言うべきチェーン店で、全国に160以上の店舗がある。渋谷の店は、その日本進出一号店だった。店はそこそこおしゃれな雰囲気で、カップル率高し。客席から、鶏を直火で焼くところを見られるのが日本らしい。

 プルダッは、直訳すると「火鶏」。鶏肉を、コチュジャンベースのタレに漬け込み、直火で焼いた激辛料理だ。韓国では1年半ほど前から大ブームで、おびただしい数の専門店がある。2001年のチムダッブームもそうだったが、韓国は、ひとたびブームになると、後先考えずにとんでもない数の専門店が現れる。ブームが終わるとほとんどの店がつぶれてしまうというのが、いかにも韓国だ。

 激辛料理のプルダッだが、一口食べた瞬間は、実はそんなに辛くない。むしろ、ピリ辛、ちょい甘という感じ。直火焼きらしく香ばしい味わいで、ビールが進む。なんだ、たいしたことないじゃん、と思っていると、そこへ喉から激辛の波が押し寄せる。辛さはどんどん口を支配し、仕舞いにはキムチが箸休めに思えるほどになる。

a1019

クレープぷるだっく1400円

 それでも、韓国のプルダッに比べると、若干甘い気がした。韓国人の店員さんに聞くと、いくらか辛さを抑えているメニューが多いということだ。初めて食べるときは、クレーププルダッ(ク)をオーダーして、野菜やクレープと一緒に食べるといいだろう。慣れてくると、辛い辛いと言いつつどんどん食べられるようになる。

 1人前950円と、値段が韓国とほとんど同じというのはいい。韓国料理というだけでやたらと高級にしてしまう店があるが、見習ってほしい。

 センター街にある鳳雛チムタク(チムダッ)同様、ホンチョプルダッも末永く続くことを祈りたい。客の入りを見ると、結構頑張っていると思う。