カシオ、国内初の韓国語電子辞書発表

国内初 韓国語辞典を収録した電子辞書
 カシオが、韓日・日韓辞典を収録した電子辞書、XD-H7600を発表した。
 収録された韓国語辞典は、東亜プライムの韓日・日韓辞典で、僕が持っている韓国カシオのEW-K3000の日本向け製品と思って良さそうだ。もちろん日本向けなので韓韓辞典や韓英・英韓辞典は搭載されず、広辞苑やジーニアス英和・和英辞典、リーダース英和、漢字源など、17の辞典が搭載されている。日本に居住している韓国語学習者には、待ちに待った製品と言えるだろう。
 まだ20日に発表されたばかりで、現物を見たわけではないが、正直失望した。これなら、韓韓辞典が入ってる分EW-K3000のほうが便利だし、コンパクト性、堅牢性ではシャープコリアのSD-S80のほうが優れている。
 東亜プライム辞典は、韓国人の日本語学習者のための辞典であり、日本人の韓国語学習者に必要な情報が載っていないことがある。少なくとも韓日辞典は、日本で出版されている小学館朝鮮語辞典を採用するべきではなかったか。また、日韓辞典も、日本語の単語について、韓国語の文章で説明が書かれているので実践的でない。
 インターフェースも改善されていない。カシオの電子辞書は、次見出し・前見出しがページアップ・ダウンキーに割り当てられており、先にShiftキーを押してから押す必要がある。同音異義語が多い韓国語では、前後の見出しを続けて引くことが多いのに、いちいち2回ずつキーを押さなくてはいけないのは面倒だ。
 また、肝心のハングルがキーボードに書かれておらず、キーの間のスペースに小さく書いてあるだけなのは全く解せない。韓国語の入力に慣れていない日本人には、ハングルこそ、キーに大きく表示するべきではないか。
 さすがに日本語フォントは、K3000よりも美しい見やすいものになっているが、散々待たせておいて、韓国向け製品に最低限の変更を加えただけのような製品しか出せないとは、残念だ。定価50,400円、実売予想32,000円と決して安い製品ではない。これなら、よりコンパクトで堅牢な作りのSD-S80のほうが良いと思う。いずれにしても、今度実物をさわってからまたレポートしたい。

コメント

  1. カシオ,国内初の韓日・日韓電子辞書を発売

     カシオから,日本初の日韓・韓日辞書を含む電子辞書が9/17に発売されるという。
     ようやく出たか,というのが正直なところ。