高麗大学園祭とイプシレンティ

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▲イプシレンティを主催する、ハデハデ高麗大応援団。
5月の第一週は、高麗大の文化祭だ。
だが、韓国の大学の文化祭は、いまひとつ盛り上がりに欠ける。語学留学していた頃は僕も顔を出したが、学生会館の前で応援団のパフォーマンスを見ながら酒を飲んだ、という以外に記憶がない。高麗大の場合、学園祭よりも9月の定期高延戦(延世大学とのスポーツ大会。日本の早慶戦に相当)のほうが遙かに盛り上がる。
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▲2004年5月の安岩洞。イプシレンティに協賛する地元商店の横断幕
そんな地味な学園祭の、唯一の例外がイプシレンティである。この催しがなんなのか、実はよくわからないのだが、高麗大生の文化とアイデンティティを確認するイベントとでも言えばいいだろうか。学園祭の最終日、山の上の屋外講堂に数千人の学生が集まり、応援歌と称する歌謡曲(の替え歌)に合わせて踊る。歌う。さらに踊る。延世大の学生が来たり、芸能人が来たり、まあなんでもありである。
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▲2002年イプシレンティ。ものすごい熱気。
そんなわけで、今日の安岩洞は、イプシレンティを終えた学生たちでごった返していた。そんななか、書記長とともにフライドチキンで生ビールをあおっていた僕は、実にシブイといわざるを得ない。