↑次回冬季五輪の舞台となる平昌・アルペンシアジャンプ競技場
ソチオリンピックが閉幕。
今回も楽しかった。
僕は、カルガリーオリンピックの頃からの冬季五輪&ジャンプファン。
何と言っても、葛西紀明の銀メダルに興奮した。ていうか、びっくりした。
葛西は、1月にW杯で久しぶりの優勝を果たしたことで、「メダル候補」などと騒がれていたが、正直なところ、僕は全然期待していなかったのだ。
スキージャンプファンの方は、多くが似たような思いだったんじゃないだろうか。「葛西には頑張って欲しい。でも……」と。
葛西紀明という選手は、いつも肝心なところで力んで失敗してしまう選手だった。
長野のノーマルヒルでもソルトレイクシティでも、バンクーバーでもそんな感じだった。
このまま、悲運のエースという名前で、いつか現役生活を終えるのだろう、と勝手に思い込んでいた。
それが、まさかの1本目139m!
ごめんなさい。本当に、心の底から驚いた。
でも、まだ半信半疑だった。
メダルに手が届きかけたところで、力んで失速。いつものパターン……と思いきや、低めの飛行曲線ながら、しっかり風をつかんで、K点付近から粘る粘る。
見事に133.5mの大ジャンプを決め、メダルが確定。
明け方の自宅で、ちょっと泣いたのはナイショだ。
今回の冬季オリンピックは、盛り上がった。
浅田真央選手。本人は悔しかっただろうけど、フリーの演技は本当に美しかった。日本(に限らないけど)のオリンピック報道って、とにかくメダルメダルと言い過ぎてうんざりするところがあるけど、今回は最後の最後に、メダルだけじゃない競技のすばらしさを見せてくれたと思う。
いや、重ね重ね浅田選手は悔しかったと思うけど。
いいものを見せていただきました。
次の平昌は、韓国での開催。今度はテレビの前ではなく、現地に行くつもりだ。