「こだま724号」は、今頃、終着広島駅に到着したはずである。
東海道・山陽新幹線を44年にわたって走り続けてきた、元祖新幹線・0系電車が、今日で定期運用を終了、その歴史の幕を閉じた。
考えてみると、僕はあまり0系に乗ったことがない。新幹線に乗るようになったのは1985年の100系登場以降で、学生の頃は、出来る限り2階建て食堂車付きの100系「グランドひかり」を選んでいた。社会人になった頃には、東海道新幹線の主役は「のぞみ」タイプの300系に移っており、0系に乗った記憶がない。たぶん、10回もないだろう。
初めて0系、というか新幹線に乗ったのは、小学2年生くらいの頃。熱海にあった、友だちの親戚宅へ遊びに行ったときのことだ。「こだま」に乗って、わずか1時間ほどの旅。それでも、当時は大興奮したものだ。
先週、九州旅行の最後に、小倉-博多間だけ、0系「こだま」に乗車してきた。車内は、シートがゆとりある2×2シートに変更されていたとはいえ、それほど古さを感じさせることはない。半世紀前の基本設計が、いかに優れていたかということだ。
運用終了の5日前。夜ということもあってファンの数はそれほど多くなく、20分間の最後の旅を、ゆっくり楽しむことができた。
本当は、今日も新大阪から博多南まで「こだま」に乗らないかと誘われていたのだが、先週「はやぶさ」に乗ってしまい、どうしても都合がつかなかった。一駅だけでも、最後に乗れて良かった。
ほんとうに長い間、お疲れさまでした。
↑ブレブレですみません