新刊「アニメと鉄道ビジネス」

 新年あけましておめでとうございます。だいぶおそくなりましたが、昨年暮れに、交通新聞社から新書を刊行しました。

 近年増えている、アニメーション作品と鉄道のコラボレーションについて、多くの実例と関係者へのインタビューから紹介・解説していく書籍です。

 JRグループが全面的に協力している「新幹線変形ロボ シンカリオン」はどのようにして誕生・ブレイクしたのか。西武鉄道がアニメとのコラボレーションに力を入れているのはなぜなのか。「アニメ聖地巡礼」とも呼ばれる、実在するアニメの舞台とのコラボレーションは、どんな化学変化を起こしてきたのか。

「このアニメにもこの鉄道が登場したよ」といった単純な事例紹介ではなく、アニメーション100年の歴史のなかで、アニメと鉄道がどのような関わりをもってきたのか、どういった効果をもらたしてきたのかを、関係者への豊富なインタビューをもとに紹介しています。

 松本零士先生、吉浦康裕監督(機動警察パトレイバーREBOOT)、南正時先生、西武鉄道、ジェイアール東日本企画(シンカリオン)、グラウンドワークス(エヴァンゲリオン)、叡山電鉄、京阪電車、鹿島臨海鉄道、のと鉄道、トミーテック(鉄道むすめ)、大洗の方々(ガルパン)、スリーエム ジャパン、杉並区、練馬区、秩父市など、アニメと鉄道のコラボレーションに関わった、本当に多くの方からお話を伺いました。

 アニメーションの歴史としても、鉄道を媒体としたPRの事例紹介としても価値のある一冊になったと思います。

 登場する作品も、多岐にわたっています。「シンカリオン」や「銀河鉄道999」といった、誰もが知っている鉄道コラボ作品ばかりでなく、「サザエさん」や「巨人の星」、「ルパン三世」、「ダンボ」など、意外な作品も多数登場します。

 お出かけを控えることが求められている今、990円で、アニメと鉄道の旅に出かけてみてはいかがですか。