【鳥取】コナンってなに

だいぶ前だが、6月の旅の話。妻が転職することになり、次の会社が始まるまでの期間を利用して鳥取へ行くことになった。

最初は妻が1人で行く話だったのだが、僕の仕事がちょうどひと段落つきそうな気配だったのと、楽天トラベルのパッケージが格安だったので、ついていくことにした。

前夜は蒲田に泊まり、早朝のANAで鳥取空港に向かった。珍しく雲がほとんどない快晴のフライトで、機内からは天橋立や余部橋梁が見えた。

鳥取空港には、「鳥取砂丘コナン空港」という愛称がある。「名探偵コナン」の作者、青山剛昌が鳥取出身だからだそうだ。実は、僕は「名探偵コナン」をほとんど見たことがない。放送が始まったのはちょうど僕が就職した頃で、毎日朝が遅い代わりに深夜まで働いていたから、月曜19時30分放送のアニメを見ることはなかったのだ。

そういうわけで、「名探偵コナン」について知っているのは、「高校生の工藤新一が毒を飲まされ小学生化し、江戸川コナンを名乗って活躍する。CVは高山みなみ」ということくらいだ。妻は「世の女子が「100億の男に!」と騒いでいたことも知らないのか」と言うが、「100億の男」といえば、国友やすゆきの漫画だろう。

さて、タクシーで空港最寄り駅の鳥取大学前駅へ移動し、普通列車で鳥取駅に移動すると、目の前に観光列車の「あめつち」が停まっていた。あと3分で発車するらしい。今日は月曜日なので、まさか観光列車が動いているとは思わず、ノーマークだった。悔しい。

「ちょっと用事がある」と言って姿を消した妻をドトールで待ち、鳥取駅9時30分発の普通列車で東へ。タラコ色のキハ47が嬉しい。せっかくの休みなので、まだ朝だけど軽くチューハイでも飲んじゃおうと、改札前のコンビニでキリン氷結を購入しておいた。すっきりとした酸味が美味しい、早摘みレモンだ。氷結はアルコールが4〜5%と低めで、果汁感がたっぷりあるのがいい。

鳥取駅を発車するのを待ち、懐かしいボックスシートで氷結をぷしゅっと開ける。ぐびっと一口。幸せ。が、何かがおかしい。よく見ると、アルコール9%のストロングサワーレモンだった。平日の朝9時に、ストロングチューハイで乾杯している夫婦……。

さて、列車は岩美、居組、浜坂と過ぎて、お待ちかねのあの駅に近づいた。