みさきまぐろきっぷ

8月12日、ふと思い立ち、京急の「みさきまぐろきっぷ」を使って妻と城ヶ島に行ってきた。

みさきまぐろきっぷは、京浜急行が通年販売している商品だ。発駅から三崎口駅までの往復乗車券と三浦市周辺の京急バス1日乗車券が一体になった「みさきまぐろきっぷ」、提携店舗で約2000円相当のまぐろ料理と引き換えられる「まぐろまんぷく券」、そして1000〜1700円相当の観光施設の利用やお土産購入に使える「三浦・三崎おもひで券」の3枚がセットになった周遊券タイプの商品で、品川駅発の場合3500円。城ヶ島まで往復しただけで2660円かかるので、いかにこのきっぷがお得かがわかる。

今日の目当ては、Facebookでフォローしている「かねあ」さん。しらす漁が解禁されている今の時期は毎朝漁に出ているそうで、Facebookにその日のしらすの収穫情報をアップしている。看板猫がいることでも有名だ。この日も、生しらすを「とったどー!」とのこと。

自宅を10時過ぎに出て品川駅に行くと、前日「日テレ鉄道まつり」でも会った、N少年とばったり。さすがは夏休みだ。

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品川駅から1時間あまり。三崎口駅の駅名標は、「三崎”マグ”口」駅。ここからは、オープントップの2階建て「KEIKYU OPETOP BUS」も選択できるが、この日は家を出たのが遅かったので時間が合わず、普通のバスに。夏休みまっただ中の「山の日」ということもあり、大変な渋滞だった。


これは2018年4月に1人で訪れた時のKEIKYU OPENTOP BUS。この時は「みさきまぐろきっぷ」専用のバスだったが、今は1000円で誰でも乗車できる

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沿道のたばこ屋になぜかドクターイエローが

三崎口駅から45分かけて、城ヶ島に到着。みさきまぐろきっぷの提携店舗はWebサイトで混雑状況をリアルタイムに確認することができ、「かねあ」さんは「約1時間待ち」。相当な混雑を覚悟していたが

予想に反して、店内で2組待っているだけだった。15分くらいで席につくことができ、「まぐろまんぷく券」を出す。


↑これは2018年4月の写真

出てきたのは、まぐろまんぷく券専用の特製マグロしらす丼だ。通常メニューの「釜揚げしらすまぐろ丼 」1,390円よりもまぐろがたっぷり乗っていて、1600〜1800円くらいの価値がありそうだ。生しらすは別料金で、620円。

この店のもう一つの名物が猫たちだが、この日は混雑が激しいので出てこないだろうと思った……のだが。


出てきた。隠れているつもりらしい。

こちら、もっとも社交的なみーこさん。どうも妻の猫愛は空回りすることが多いらしく、微妙な表情

まぐろ丼と生しらす&生ネコをたんのうしたあとは、みさきまぐろきっぷの「三浦・三崎おもひで券」を使って、城ヶ島京急ホテルの人工ラジウム鉱泉「雲母の湯」に入浴。貸しタオルもつくので、1300円相当だ。露天風呂を楽しみ、日帰り入浴客用の広間で18時近くまでまったり。

夕暮れの城ヶ崎灯台をまわり、シルエットが浮かび上がった富士山を眺めて、帰途についた。まぐろ丼を食べて、人工鉱泉に入っただけだったが、実に満足度の高い休日だった。

みさきまぐろきっぷ 品川発3500円

品川→三崎口 926円(IC運賃)
三崎口-城ヶ島往復 800円
まぐろしらす丼 1390円以上(まぐろが多い)
城ヶ島京急ホテル入浴 貸タオル付き 1300円
三崎口→横浜 565円(IC運賃)
横浜→品川 288円(IC運賃)
合計 5269円ぶん以上全部コミコミ

帰りは横浜に立ち寄った。行ったり来たりしなければ、途中下車も自由にできるのも「みさきまぐろきっぷ」の魅力だ。