【南アフリカ】INDABA開幕&ロボスレイル

↑レンズが汚れていて申し訳なし

さて、5月2日、今回の最大の目的である、「Africa’s Travel INDABA」が開幕した。

INDABA会場のダーバン・インターナショナル・コンベンションセンター

INDABAは、40年の歴史を持つ観光コンベンションだ。以前は、南アフリカの観光素材を内外のバイヤーに紹介する展示会だったが、数年前から周辺諸国を含めたアフリカ全体の観光展示会に成長している。日本で言えば、ツーリズムEXPOジャパンに相当するイベントだが、一般の来場者はなく、ほぼ完全に業界向けのイベントだ。

業界向けのイベントなので、会場には落ち着いた空気が流れている

僕は、このイベントを速報と詳報の2回に分けてレポートするのだが、恥ずかしいことに英語ができない。ヒアリングはまだ何とかなるが、しゃべる方は、韓国語が出てきてしまう。

そこで、僕たち日本からの取材チームには現地の通訳が付いてくれた。例年お願いしている方は、今年は都合で来られないということなので、その人の息子さんを中心に4人が集まってくれた。3人は、両親のどちらかがアフリカの人で英語がネイティブ。1人は日本で生まれ育った後、アフリカでのチャレンジを志してやって来た青年だ。今は、ケープタウンでNGO活動に参加しながら、日本の弁当配達をやっているそう。色々な人がいるものだ。旅行業界の人ではないので専門用語の通訳には苦労していたが、おかげでコミュニケーションに困ることはなかった。

さて、会場にはゲームサファリやリゾート施設、航空会社、自治体などさまざまな業者が出展していたのだが、僕が気になったのは中庭で開催されていた「サステナビリティ・ビレッジ」。これは、才能のある職人やベンチャー企業にチャンスを与えるコーナーで、中でも「ウォザ・モヤ・クラフトストア」が興味深かった。これは、HIV感染者(発症した患者ではない)の自立を支援する団体で、さまざまな手作りクラフトを売っている。

この人形は、Little Traveller。HIVに感染した人が作った人形で、これと一緒に世界を旅して、オフィシャルFacebookグループに写真をアップするという試みだ。作者は、ネットを通じて自分の分身が世界を旅する様子を見ることができる。

ウォザ・モヤのリトルトラベラー

後日、リトルトラベラーと一緒に餘部を訪れてきた

そして、もう一つ個人的に大注目だったのが、ロボスレイルだ。南アフリカの鉄道といえば、ザ・ブルートレインが有名だが、ロボスレイルはその上を行く豪華クルーズ列車。まるでサンダーバードのように、ファミリーで運営しているというのが凄い。さらに公式サイトには日本語のページがあるというのも凄い(ただいトップページだけ)。

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最上級クラスの客室にはバスタブもある

1930年代の列車を再現したというロボスレイルは1989年運行開始。48時間のショートコースから、タンザニアまで遠征する2週間のロングコースまで、さまざまなコースが設定されている。お値段も、大変なことになっているらしい。

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ダーバン駅の留置線に本物の編成を置いて、会場から送迎付きで公開するというのも面白い。対応も実に丁寧で、取材後、何度もリリースを送ってもらっている。いつかは乗りに行かなくては。

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大興奮だったけど、レポート記事では残念なことに全カットせざるを得なかった。四季島とか乗るんだったら、僕はこちらに乗りに来たいな。宝くじが当たったら、乗りに来よう。