おつかれさま、三江線

潮駅を発車していく三江線の列車

昨日、3月31日限りで、JR西日本の三江線が廃止となった。

三江線は、100キロ以上ある長大路線のわりに列車が極端に少なく、なかなか乗り通す機会はなかったが、それでも3回か4回は乗っている。

最後に乗ったのは、2010年6月、仲間との一泊会で、潮駅最寄りの潮温泉に宿泊した時だ。山陰側の江津から入り、日本一のノッポ駅として知られた宇都井駅に降りたりしてから、潮駅に向かった。

ひたすら江の川に沿って走る。トロッコ列車があれば、さぞ気持ち良かっただろう

ひたすら、江の川に沿ってトコトコと走る三江線。全線を一度に乗り通すと、「ひたすら川沿いを走るローカル線」というだけで終わるが、途中で一泊すると、印象が違う。単行の列車が去った後の、静かな夕暮れの江の川は、とても美しかった。

朝の石見都賀駅にタクシーが

翌日は、車で来ていた友人に2つ先の石見都賀駅まで送ってもらった。列車を待っていると、高校生を乗せたタクシーがやってきた。タクシー(あるいは自家用か)で駅まで来て、列車で通学しているらしい。正直に言って、バスやオンデマンド交通にしたほうが便利なのでは、と思ったものだ。

地元のお客さんが3人乗車

全通から廃止まで43年。状況を考えると、よく頑張ったと思う。沿線では、鉄道公園として三江線を語り継ごうとする動きもあるらしい。鉄道がなくなったから終わりではなく、また訪れて、歩いてみよう。

三江線、おつかれさま。