かなり使える激安スマホ「Priori2」

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画面の解像度は今となっては低いが、特に荒いとは感じない。

iPhoneがあまりにも高価になってしまったので、メインのスマホをAndroidに変更しようとしている。

正直なところ、Androidにはこれまで結構痛い目にあってきている。

初代GALAXY Sの時代はAndroidのバージョンが2.3止まりで安定しなかったし、GALAXY NoteとAQUOSフォンesは端末のスペックが非力だった。

慣れもあるが、iOSの安定性とアプリの豊富さは、まだまだAndroidでは代替できないと感じていた。

だが、Androidが4.4になってからは、低スペック端末でも快適に動くようになったといい、最近では悪い話もあまり聞かなくなった。そこで、今どきのAndroidをしばらく試してみよう……

ということで購入したのが、freetelのSIMロックフリースマートフォン、Priori2だ。

基本セットは9980円という激安スマホで、正直あまり期待していなかったのだが、良い意味で裏切ってくれた。キビキビと動き、派手さはないが普段使いには十分な性能を備えている。GPSの速度・精度も高い。

手に馴染むサイズもちょうど良い。ただ、本体前面下部にスピーカーが付いているのは、いかにもアジア製という感じである。

日本語入力などは、iOS8を入れたiPhone5よりもサクサクだ。これに格安SIMを入れれば、月1000円台で使える。今まで、毎月7000円も払っていたのはなんだったのか。

弱点は3つ。よく言われることだが、画面を指でタッチして操作するスクリーンの精度が低く、画面の拡大・縮小でもたつくことがある。

もうひとつはカメラの問題。この値段では仕方ないとはいえ、やはりレンズ、画像処理とも性能は「最低限」のレベルだ。夜の室内では非常に厳しい。内蔵カメラはオマケと割り切って、デジカメで撮った画像をWi-Fi経由で転送して使うのがよさそうだ。幸い、Wi-Fiは速度・掴みともに良好で、Eye-Fi mobiを使えばデジカメで撮影したそばからサクサク転送されてくる。

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カメラの性能はかなり厳しい

そして、3つめがSIMを選ぶこと。

当初は、無料で付いてきたヨドバシカメラ・ワイヤレスゲートの480円SIMを入れたのだが、250Kbpsで通信できるはずが20Kbpsくらいしか出ない。LTE非搭載の端末とは相性が悪いようだ。違約金は一切かからないのですぐ解約し、iijmioに切り替えた。こちらは、1〜2Mbpsで安定して動いてくれる。

ポケットのお金で買ったおもちゃのつもりだったが、2カ月ほど使った結果、カメラを除けば仕事でも十分使えることがわかった。

Priori2は、最近LTE方式の高速通信に対応したバージョンが発売されたが、あちらは1万7800円とやや割高になってしまう。バッテリーの持ちに不安もあるので、Priori2を買うなら3G版がお勧めだ。

僕のほうは、カメラの性能がそれなりに高い、安価なAndroid端末があれば、Priori2をドナドナして購入したい。この前発表されたZenfone2が候補だが、実は今の僕にはちょっと高い。さて。