東海道新幹線の飲料販売機廃止

新幹線の自動販売機

 さて、「あけぼの」まつりの裏でひっそり消えていったのが、東海道新幹線の飲料販売機だ。売り上げは1列車平均10本程度で採算が合わなかったのだという。

 東海道新幹線の飲料販売機は1999年から設置されたが、最初から商品の種類が少なく、イマイチな存在だった。お別れにと思って買いに行ったら、お茶と水だけ。しかもN700系は1編成たった2台だ。これでは廃止もしょうがない。ただ、「あけぼの」の「しょうがない」とは、やや意味合いが異なる。

P3142936

 車内は乾燥しているから何か飲みたいと感じることは多いし、洗面所に立つ人も多い。車内販売はなかなか来ないし、洗面所の手前に、コーヒーやスポーツドリンクの販売機があれば、便利だと思うのだが……。

 東海道新幹線は、「こだま」車内販売廃止、「ひかり」車内販売減員、自動販売機撤去と、供食サービスの後退が続いている。「乗車時間が短くなって採算が取りづらくなっているから、1〜2時間くらい我慢して」ということだろうか。「新幹線車内で飲食するのは非常識」と考える人も出てきているようだし、新幹線もくつろげない時代になってきた。