武蔵野の森公園の掩体壕

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↑大沢1号掩体壕

ちょっと時間ができたので、久しぶりに西武多摩川線に乗ってきた。

多磨霊園に近い多磨駅からてくてく歩き、調布飛行場に隣接した武蔵野の森公園へ。ここには、戦時中に陸軍が建設した掩体壕(航空機の格納庫)が2基現存しており、公開されている。

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↑大沢2号掩体壕

掩体壕は、空襲から航空機を守るために作られた格納庫だ。いろいろなタイプがあるが、武蔵野の森公園にあるのは、有蓋掩体壕というタイプ。コンクリートのドームに覆われた背の低い格納庫で、この中に陸軍三式戦闘機「飛燕」が1機ずつ格納されたという。

旧日本軍の掩体壕を見るのは、実はこれが初めてではない。2007年、済州島のモスルポで、戦時中に建設された無数の掩体壕を取材したことがある。武蔵野の森の掩体壕は、フェンスで囲われ中に入ることはできないが、あちらは当時、農家の物置として使われており、自由に中に入ることができた。

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↑済州島アルトゥル飛行場跡(2007年11月)

確かに、どちらも同じ設計思想の掩体壕だ。旧日本軍の構造物が、こうして日韓両国に残っていることという事実は興味深い。

しばらく武蔵野の森公園で散策を楽しみ、是政駅へ出て多摩川の夕暮れを眺めて引き上げた。今日は、素晴らしい天気だった。

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