WILLCOM、会社更生法申請へ

 日経新聞社の報道によれば、PHSのWILLCOMが、会社更生法を申請し事実上経営破綻することが不可避になった模様。

・現時点での支援予定者は、企業再生支援機構とソフトバンク
・ただし、企業再生支援機構内にはPHSの将来性を疑問視する声あり
・現行PHSと次世代PHSで企業を分割、現行PHSを企業再生支援機構が、次世代PHSをソフトバンクが主導(<ココ重要)する見通し
・金融機関等に1000億円超の債権放棄を求める
・支援決定後に100%減資

 ……。

 残念、としか言いようがない。

 この話を見る限り、「次世代PHSの資産と免許は、ソフトバンクが頂いて行きますよ」と言っているように見える。残った古いPHSは、公的機関の支援を受けて細々と続けてください、と。

 WILLCOM定額プランとホワイトプランで激しく競合し、2.5G帯の免許獲得競争では公の場で激しく論争、ソフトバンクに対して挑戦的なCMまでうったのは、何だったのだろう。

 しかし、WILLCOMとPHSは、依然として社会に必要だ。

 高校生や大学生には、「コムとも」と称して、仲間の間で24時間通話無料のPHSを愛用している人が大勢いる。また、コードレスホンから進化したために内線電話との親和性が高く、業務用に採用している企業も多い。低電磁波という特徴を生かし、病院でも活用されている。個人的な印象をいえば、町中ではソフトバンクよりもずっとよくつながる。四万温泉や下部温泉では、ソフトバンクは圏外で、WILLCOMは温泉街の中心にアンテナがあった。

 もはや、今のWILLCOMじゃなくちゃ嫌だとはさらさら思わないが、ソフトバンクがハゲタカなんたらのような行動をとらないことを祈りたい。

 また詳しい話が見えてきたら、書きます。

コメント

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