サムスン、独自マウントのレンズ交換式デジタルカメラ発表

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 韓国の大手家電メーカー、サムスン(Samsung)が、独自の"NXマウント"を搭載したレンズ交換式デジタルカメラ、「NX10」を発表した。

Samsung NX10 Preview (dpreview.com)

 一眼レフカメラと同様、レンズを交換できるが、クイックリターンミラーを持たない「デジタル一眼(notレフ)」方式。オリンパスのペンシリーズや、パナソニックのGH-1などが採用する、マイクロフォーサーズと競合する規格だ。

 最大の特徴は、マイクロフォーサーズと同様の小型ボディでありながら、一般的なデジタル一眼レフカメラと同じAPS-Cタイプの大型CMOSセンサーを搭載していること。情報によれば、ペンタックスのK-7とほぼ同じセンサーらしい。これにより、マイクロフォーサーズと比べてノイズが少なく、また背景をぼかした写真を撮影できる。

 CMOSは1460万画素。3.0インチの有機ELディスプレイと、92万画素の電子ビューファインダーを搭載している。また、動画機能も搭載しており、720p(1280 x 720)、30フレーム/秒のHD動画を撮影できる。動画方式は、MP4/H264だ。

 これだけの機能を搭載しながら、ボディサイズは幅122mm、高さ86mm、厚さ41mm、重量353g(レンズ、バッテリー、メモリカード別)と、APS-Cを搭載したレンズ交換式カメラとしては最小サイズを実現した(オリンパスペンシリーズは335g)。

 レンズは、発売当初は標準ズームである「18-55mmF3.5-5.6OIS」、「50-200mmF4-5.6 ED OIS」のほか、パンケーキレンズ「「30mmF2」の3本が用意される。また、従来サムスンの一眼レフカメラが採用してきた、ペンタックスKマウントのアダプターも発売される。

 唯一残念なのが、手ぶれ補正がレンズシフト方式であること。ボディ内蔵ではないため、パンケーキレンズや、Kマウントレンズなどの使用時は、手ぶれ補正が効かないのは、惜しい。

 オリンパスペン並みの軽量ボディに、APS-Cセンサーを搭載したレンズ交換式デジタルカメラNX10。サムスンブランドのデジタルカメラは日本では販売されていないが、そのスペックは、非常に魅力的だ。

 こうなると、期待してしまうのが、ペンタックスからのNXマウントカメラの発売だ。元々、サムスンとペンタックスはデジタル一眼レフカメラにおいて親密な関係にある。ペンタックスカメラのCMOSセンサーはサムスン製、サムスンの現行一眼レフ&レンズは、ペンタックスからのOEM供給と言われている。

 NXマウントのレンズスペックを見ていると、やはりそこにはペンタックスの影を感じる。全くの想像だが、遠くない将来、ペンタックスからもNXマウントのレンズ交換式デジタルカメラが発売されるのではないだろうか。

 NX10の、海外における発売は今年の春とのこと。

 ……いやあ、こんなの出されたら困ります。

 買っちゃうじゃないですか。