(略)仮に復旧したとしても同程度の自然災害ではもちろん、それ以下であっても大きな被災が発生する恐れや長期にわたる運転規制等を行わざるを得ない状況が考えられ、安全・安定輸送の提供という当社の基本的な使命を全うできず、ご利用されるお客様に大変なご不便をおかけする可能性が高いことが懸念されます。このため、家城・伊勢奥津間については当面バス代行を継続していきますが、今後も名松線で行っている松阪・伊勢奥津間の旅客輸送を引続き当社が担っていくため、関係自治体等に上記の事情を十分にご説明するとともに、以下の考え方をご提案してまいりたいと考えております。(1)松阪・家城間は鉄道で、家城・伊勢奥津間はバスでの輸送とすること。(2)現行の運賃等の考え方は維持していくこと。
JR東海が、三重県の名松線家城-伊勢奥津間17.7kmの廃止・バス転換を発表。同線は、10月8日の台風18号によって全線が不通となり、松阪-家城間25.8kmは10月15日から運行を再開していた。
とうとう、名松線も廃止かあ。
台風による被害からそのまま廃止という展開は、高千穂鉄道と同じだ。
JRでも、ローカル線は復旧してもらえないのかと残念に思う一方、よくぞ松阪-家城間を復旧してくれたという気もする。
名松線は、元々国鉄再建法の特定地方交通線第二次廃止対象線区に指定されていたが、並行道路が未整備ということで、対象から除外された経緯を持つ。
しかし、国鉄再建法の成立から既に29年が経過。並行する三重県道15号久居美杉線には、2006年に須渕バイパスが開通するなど、当時とは大きく状況が変わっている。同区間が悪天候による運転規制を頻発していたことや、経済的な効率を考えれば、鉄道の廃止はやむを得ない。 引き続きJRがバスによって輸送を担当し、運賃も維持とすることを考えれば、良心的な判断とも言える。
運賃の考え方を維持、ということは、士幌線糠平-十勝三股間のようなことになるのだろうか(ってマニアックですね)。
不通からわずか3週間で事実上の廃止決定。時代は変わったな。
僕は、結局2回しか乗れなかった。本当は、1983(昭和58)年、小学5年生で初めて南紀を旅した際に乗るはずだったのだが、四日市駅で下りと上りの特急「南紀」を間違え、乗り損なった。結局初めて乗ったのは1991(平成4)年だった。
長い間、本当にお疲れさまでした。残った区間、そして代行バスには、近いうちにぜひ乗りに行こう。
コメント
名松線といえば、ずいぶん前に友人と、腕木式信号を見に家城に行こうとして時間切れで断念したのを思い出します。信号機ばかりか、家城から先の線までなくなるんですね。
僕は1回きりしか乗らず仕舞でした。
伊勢奥津の駅舎は、雰囲気が良かったのですが、いったいどうなることでしょう。
三重県と津市は復旧に向けて活動しています。
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20100615/CK2010061502000016.html
JRは辞める気まんまんで、あれこれ否定的な話を持ち出している感がありますが、どうなるのでしょうね。
三セクとして引き受けるくらいの話にはならないものでしょうか。
第三セクターとして伊勢鉄道が近くにありますから、伊勢川口駅まで繋げて名松線と一体経営すれば良いかなと個人的に思っています。
森林セラピー基地・北畠神社・君ヶ野ダム・奥津宿・美杉リゾートが休線区間にありますから、三重県と津市としては復旧してもらいたいと思われます。