WILLCOM CORE XGP発表……

「WILLCOM CORE XGP」のサービス開始について

株式会社 ウィルコム(本社:東京都港区、代表取締役社長:久保田 幸雄)は、高速モバイルデータ通信「WILLCOM CORE XGP」のサービスを10月1日(木)から提供開始いたします。

次世代モバイル通信サービスで、UQ Wimaxに対向するWILLCOMの新サービス、「WILLCOM CORE XGP」の、「正式サービス」概要が発表された

WILLCOM CORE XGPは、すこし前まで「次世代PHS」と呼ばれていた通信サービスだ。現在のPHS基地局をリプレースし、ダウンロード・アップロード共に20Mbpsの高速モバイル通信を提供する。PHSと同様、電波の届く範囲の小さい基地局をきめ細かく設置する方式のため、人口の少ない地方での展開は不利だが、通信負荷が分散され、速度が落ちにくいことが利点とされている。

UQ Wimaxから遅れること半年。ようやく、正式サービスが発表されたXGPだが、その内容は期待はずれを通り越して、PHSの現状を物語る極めて寂しいものだった。

何しろ、「正式サービス」というのに第一次募集数はわずか400人。しかも、現時点では、すでにWILLCOMの通信サービスに契約している人限定だ。エリアは、東京の山手線内……の、さらに南半分、通信端末は、過去の規格となりつつあるPCカードタイプのみ。

通信料は、月額5325円(プロバイダ料金含む)で、当面限定的なサービスとなるため、来年3月まではすべて無料。契約期間は2年で、期間中の解約には9975円が請求される。

うーん……

これ、UQ Wimaxと比べて、どこに魅力があるんだろう。

UQ Wimaxなら、月額通信料は4480円。契約は1カ月から可能で、エリアも、先行しているから当然とはいえ、東名阪から全国に主要都市に広がろうとしている。端末も、USB、PCカード、PC Expressと、一通りの規格を選ぶことが可能だ。実効速度ではXGPが上回るとも期待されているが、現時点ではほとんどの点で、UQのほうがずっと魅力的だ。

さらに、心配なのが、WILLCOMが、主要取引銀行に、債務返済の猶予を求める事業再生ADR手続きの申請を発表したこと。返済猶予を求める債務額は、報道によれば1000億円にのぼると言われる。

現行サービスは、正規利用額が3880円のところ、2年間は980円で使えるといった、契約数確保のためと思われる叩き売りが乱発されている。

小さな会社で、他社にはない技術とサービスを提供してきたWILLCOMには、なんとか、頑張ってほしいのだけれど……。

コメント

  1. うえしょう より:

    私もこの発表見ました。
    ウィルコムユーザーですので頑張ってほしいところ。
    第1段にしてはサービスエリアが狭すぎて、かなり残念な内容に思います。
    早く全国展開して欲しいんですが、ちゃんとウチの近所まで来るのかすら心配です。
    よって私の機種も当分機種変の予定はなし、と。
    Wimaxだと人口集中していると実効速度は低下すると想定しているので、そのあたりの優位性を活かしてほしいんですけどどうなることやら…。

  2. かんりにん より:

    うえしょうさん、ありがとうございます。
    実は、叩き売りだった京ぽん2を一括で買い、固定回線向け専用に使っているんですが、あの音質の良さはやはり捨てがたいですね。
    PHSには、本当に頑張ってほしいです。