先生の試験

 弘大のスッカラカフェで、現地在住のライターさんと打ち合わせ。

 話は1時間ほどで終わり、お茶を飲みながら雑談していると、共通の知人を含めた数人が合流した。

 そこで出会ったのが、朝倉敏夫先生だった。国立民族学博物館の民俗社会研究部教授で、韓国通として知られる、気さくな先生だ。早速名刺を交換し、ワインで乾杯する。

「栗原さん、韓国にお詳しいということでしたら、これはご存知ですか」

 雑談をしているうちに、突然朝倉先生の鋭い目線が、僕に向けられた。これは、試験だ。これに答えられるか否かで、僕の韓国ライターとしての力量が判断されるのだ。

 僕は、拳に力を込めて先生の次の言葉を待った。

 

 

「ソウルには、ドトーコーヒーっていうのがあるんです」

「知ってます!」

 

 

天祐だ。僕はその日、本当にあの「ドトーリコーヒー」を訪れて来ていたのだ。

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2008年10月24日

 うーむ。この店、去年見たときは「ドトー…コーヒー」だったはずなのだが。

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2007年3月15日「ドトー…コーヒー」

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2005年6月4日「ドトー『ル』コーヒー」

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2004年1月27日「ドトーリコーヒー」

店に歴史あり。ていうか、「ドトールコーヒー」は韓国から撤退したはずなんだけどなあ。

そう言うわけで、先生の試験に合格した私は、その日0時過ぎまで飲んだくれたとさ。

コメント

  1. mai より:

    なんと運命的…!
    合格おめでとうございます(笑)

  2. かんりにん より:

    やっぱり、見ている人は見ているんだなあ、と(笑)。

  3. まみ より:

    知りませんでした。。。。
    こんなカフェがあったとは><
    私なら100%不合格です。