祝・ミナルディ(トーロ・ロッソ)初優勝!!!

F101

 ミナルディ、初優勝おめでとう!

 F1第14戦イタリアグランプリで、スクデリーア・トーロ・ロッソのセバスチャン・ベッテルがまさかのポールトゥウィン!

 ベッテルはいずれ優勝するであろう才能の持ち主だったから驚かないが、トーロ・ロッソ、いや、ミナルディがポールトゥウィンというのが信じられない。めちゃくちゃ嬉しい。

 スクデリーア・ミナルディといえば、F1界の落ちこぼれ。万年最下位で、毎年存続が危ぶまれていたチームだった。自慢は、モーターホームのパスタだけという有様で、まさにF1界のレッドビッキーズだったのだ。

 それが、2005年暮れにレッドブルによって買収され、元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーを共同オーナーとして新たな道を歩んでいた。以来、着実に実力を付け、下位グループのトップとして、上位を時々かき回す存在になったと思っていたのだが。

 雨に助けられたとはいえ、堂々のポールポジション(予選1位)&決勝優勝。今まで30年近く、今年の横浜ベイスターズのような成績を続けてきたチームが、優勝してしまったような驚きだった。

 現代のF1は、メーカーの争いだ。フェラーリ、ルノー、ホンダ、トヨタと、自動車メーカーが巨額の予算を投じて直接参戦している。その中で、レースをするために参戦しているプライベートチームが優勝を果たしたのは、実に嬉しい。単なるメーカー間のコスト競争のようになっていたF1だが、スポーツとして、まだまだ魅力があるということを再認識した。

 来週には、日本が誇る佐藤琢磨が、このスクデリーア・トーロ・ロッソでテストドライブを行う。なんとしても、テストをクリアして、来年、いや今年の日本グランプリで走る琢磨の姿を見たい。

 また、F1が面白くなってきた。