取材先での奇遇

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と、言うわけで、韓国慶尚北道は慶州のコーロンホテルに来ている。韓国観光公社に招かれての、取材ツアーだ。詳しくはまだ書けないが、ある伝統文化に関する取材会で、全国からテレビ、出版、新聞など20人あまりが集まった。

テレビ局が呼ばれる取材会に参加するのは久しぶりだ。以前は、芸人さんと一緒に京畿道をまわったこともあったが、今回はフリーの女性リポーターが何人か来ていた。釜山・金海国際空港のレストランで、まずは参加者の人たちと名刺交換。

「あの、栗原さん、もしかして、日本大学の方ですか」

1人の女性レポーターが、僕の名刺を見て話しかけてきた。日芸ですか、高麗大ですかと聞かれることはあるが、日大ですかと聞かれるのは珍しい。さて、他の学部との交流はほとんどなかったはずだが。

「芸術学部ではありませんか」
「あ、そうですよ」
「放送学科ですか」
「そ、そうです」

この時頭をよぎったのは、ブログの読者さんだろうかということだった。しかし、彼女の次の一言は僕の予想を大きく裏切った。

「私、香原ゼミなんです」

な、なんだってー!

我が香原ゼミの同窓だと言うのか! ていうか、ごめん、わからなかった。

「私は8期なので……」

僕は香原ゼミ5期生。3期の差ということは、僕が4年の時1年だったわけだ。それなら、交流がないのも仕方がない。だが、我が香原ゼミは8期100人という小さな所帯。8期にも親しい友人はおり、言われるまで全く気づかないというのは、不覚だった。向こうは良く気づいたものだ。

「先輩は、なんか目立っていましたから」

むかーし、高麗大の同窓の女の子にも似たようなことを言われたなあ。いずれにしても、同じゼミの同窓と分かれば、これはもう初対面とは言えない。名刺を交換して30秒後から、僕はいきなり彼女にため口&学生言葉を話し始めるのであった。

彼女は、出身地でもある某県のテレビ局で、レポーターやキャスターをやっているそうだ。僕の同窓にはそういう人が多く、みんなそれぞれの地で頑張っている。

ゼミの同窓生が、異なる媒体を通じて、ひとつの取材現場で会う。報道研究の香原ゼミ冥利に尽きる、とは言えまいか。

 これは、帰国したら酒を持って先生の墓前に報告しなくては(笑)。

コメント

  1. TKSY より:

    「目立っていた」のがキャラなのか容姿なのか、訊いてみたい気がしないでもない(笑)。
    本筋とは別のお知らせですが、下りの解体はありませんでした。