LOMO LC-A+

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 手を出してしまった。小さなフィルムカメラ、LOMO LC-A+

 元は、ソ連製のベストセラーコンパクトカメラだ。写真の周囲が暗くなる周辺減光が大きく、ピントは目測で判断してレバーで4段階から選ぶだけ。調光も極めていい加減で、日本やドイツの水準から見たら、おもちゃのようなカメラである。とてもとても、普通の仕事には使えない。

 しかし、その絵画のような描写が何とも言えない「味」となって、ヨーロッパをはじめ世界中の人々を魅了している。日本では特に女性に人気があり、「カメラ日和」や「PHaT PHOTO」といった雑誌ではよく取り上げられている。何度か静かなブームを呼んだが、今はたぶん3回目くらいの超静かなブームだ。

 カメラ好きのオッサンは、たいていニコンだライカだと、高級クラシック路線にはまっていくものだが、僕はどういうわけか安いトイカメラのほうに転んでいる。写実主義の仕事に疲れて、印象派に凝っている感じ。一台50万円といったレンズやカメラに食指が動かないのは、幸いと言わねばならない。

 趣味と言えば趣味だが、いずれ企画に生かすつもり。

 まずはその前に、何も考えずにパチパチ撮ることだ。まだまだ、僕は写真が下手である。

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LOMOで撮ると、横見氏も詩人に……見えない。書泉グランデの控え室でサイン会の準備中。これはISO1600のフィルムを+2EVで撮ったので、あまりロモっぽくはない。fujiのNATURAに近い雰囲気だ。

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ISO1600 +2EV

自宅近くの早稲田通り。空の色が独特になるのが、トイカメ、特にLOMOの特徴だ。

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ISO100

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ISO800 +2EV

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ISO800 +2EV 

 修行します。

 このほかにも、いくつか安いトイカメに手を出しているのだが、それはまたいずれ。