古い鉄道写真が出てきた。かなり退色してしまったが、昭和30年代の地方鉄道の写真である。Wikiで調べてみたが、どこの路線かはわからない。下の車庫の写真は、左側が感光してしまっている。カメラの組み立ての精度が低かったのだろうか……。
というのはもちろんウソ。どう見ても鉄道模型です。大鉄道博覧会で展示されていた、宮下洋一氏の作品だ。撮影自体は禁止されていなかったので、手持ちで撮ってみたのがこの写真。Photoshopの練習を兼ねて、昔の写真ぽくしてみた。所要時間は30分ほど。下の写真の、「感光している」ように見えるのは、アクリルケースに反射した蛍光灯だ。
地鉄電車慕情 改訂新版 宮下洋一
上の模型は、たぶんこの本に収録されている。見事な模型作品集なので、ぜひ一読を。僕は模型の趣味はなかったが、こういうのを見ると、鉄道模型でジオラマを作る人の気持ちがよくわかる。
模型が模型らしく写るのは、主に不自然に鮮やかな色遣いと、ミニチュア故のレンズぼけのせいだ。本城直季のスモールプラネットは、主にこのふたつをコントロールすることで、実景をミニチュアっぽく見せていた。ならば、その逆をやれば、模型を本物っぽく見せるのではないかと思ってやってみたのだ。
背景までぼけない写真を撮るために、F22まで絞り込んだ。こんなことなら、F36~45まで絞れるマクロレンズを持ってくるんだった。
ぎりぎりまで絞っているので、ISO1600の超高感度に設定しても、シャッタースピードは0.5秒前後になってしまう。三脚は使用禁止なので、手ぶれしない写真を撮るのは大変だった。
いろいろやってみたが、実物っぽくするのは難しい。どちらかというと、下の写真のほうがそれっぽいが、視点が低いことが幸いしているのだろう。
大鉄道博覧会については、また改めて書く。
コメント
RSSで最初の一段落+写真2枚だけ拾ってきていて、見事にダマされた。
パンタグラフがこの電車にはないってことは、付随車か。単車の付随車は・・・(2枚目の方)とかなり真剣に悩んだのにぃ。
えええ、欺されちゃいました? スミマセン……。
一枚目あたりは、分かっていて見ると、かなり模型っぽいと思うんですが(^^)。
2枚目は、ちょっと蒲原鉄道っぽいですかね?