トリノオリンピック・スキージャンプノーマルヒルの予選が終了。
みんな知っていると思うが、日本勢は原田雅彦がスキーが規定より長いとして、失格になってしまった。
それは残念だが、葛西が思いのほか良いジャンプで決勝に進出したのは嬉しい。
明日の決勝が楽しみだ。
さて、僕が言わなければ誰も知らない韓国勢の結果。
キム・ヒョンギがただ一人、92.5m107.5ptの44位で、決勝進出を決めた。
あとの3人は、予選落ち。これは本当に残念だ。
なにしろ、チェ・フンチョルとチェ・ヨンジクの二人は、50位タイだったのだ。
予選は上位50位までが通過できるはず。なのに、なぜ50位のフンチョルたちが落ちてしまうのかというと、上位15人の選手の中に、53位だかに沈んだ選手がいたのである。
世界ランク上位15人の選手は、53位だろうが、69位だろうが必ず決勝に進出できる。そのあおりを受けて、50位の二人は予選落ちとなってしまったのだ。49位で決勝進出を決めたコリント・ジョーンズ選手との得点差は、わずか0.5ポイント。何も、二人揃ってそんな落ち方をすることはないだろうに……。
まあ、その選手が上位に入っていれば二人が決勝進出できたのかというとそうではなく、どちらにせよ予選落ちには違いなかったのだが。
もう一人、僕といちばん親しいカン・チルグは、88mに沈んで、箸にも棒にもかからず予選落ちだ。
ちょっと残念な予選結果だったが、札幌で21位に入ったキム・ヒョンギの好調ぶりは、どうやらまぐれではなさそうだ。ちょっと失敗気味だったが、よく粘ってK点近くまで持ってきた。パワーとタイミングが良くなれば、もっと伸びることだろう。
決勝の目標は、ファイナルラウンド進出、つまり1回目で30位以内に入ることだ。
どうか皆さま、原田を応援するはずだった分のエネルギーを、ちょっとだけヒョンギに分けてあげてください。