白馬サマージャンプ記録会

 白馬で行われた、サマージャンプ記録会。素っ気ない名前とは裏腹に、トリノオリンピック代表候補を決める、真剣勝負である。

 レギュラーシーズンの成績によらず、このような形の選考会が行われるのは、たぶん初めてのことだ。カリ・ユリアンティラ全日本ヘッドコーチが、「なるべく多くの選手の可能性を見たい」として導入を決めたらしい。たしかに、今までも実力主義が貫かれていたが、どうしても、実績・安定感のあるベテラン勢が有利になっていた。

 二日間の競技の結果、すでに内定している東輝、一戸剛のほかに、岡部孝信、桜井一欽、山田大起、竹内択、船木和喜、伊東大貴、葛西紀明、小山内佳彦の8選手が選ばれ、合計10人が代表候補となった。11月からのワールドカップや、その一つ下のランクのインターコンチネンタル杯に参戦し、その成績によってトリノ五輪に出場する選手が決まる。

 宮平秀治は、原田雅彦とともに代表落ち。トリノ五輪は難しくなったが、代表選手の入れ替えもあり得るので、まだ望みは消えていない。

 一方で、フィンランドを拠点に活動する18歳の若手、竹内択のような選手が台頭してきたのは素直に嬉しい。

 いよいよ、オリンピックシーズンのスタートだ。