国鉄水仁線、水驪線の廃線跡

Google Earthの、韓国地域が充実してきた。

水原など、いくつかの大都市に高解像度の画像が導入されたのだ。地図に載っていない空軍基地の滑走路が見えたりして、気まずいことこの上ない。

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 さて、画像は京畿道水原駅南方の様子だ。クリックすると、大きな画像を見られる。

 去年の9月に一部区間をたどった、国鉄水仁線の廃線跡がはっきりわかる。水原駅を発車した電車は、すぐに本線から分かれ、大きく右にカーブして西へ向かう。画像を拡大すると、とくに道路や住宅になることもなく、路盤跡がそのまま残っているようだ。

 さらに興味深いのは、水仁線とともに本線から分岐し、そのまま北東方向へ伸びる、線路跡らしきラインが見えることだ。おそらく、1972年に廃止された水驪線だろう。水仁線と同じ、線路幅が762mmの軽便鉄道だ。水原から、華城、龍仁、陽智、利川を経由して、驪州まで通じていたらしい。

 よく見れば、水仁線から水原に入らず、そのまま水驪線に入る短絡線も見える。きっと、はるか昔は仁川港と京畿道の物流を担っていたのだろう。地図を見ると、こうした発見があっておもしろい。Google Earthは、麻薬である。