暁の攻防

4時7分、目標の破壊を確認。
3日間にわたるゲリラ戦が終結した。
長い戦いだった。使用した兵器は三種類に及ぶ。
目標を2日ぶりに発見したのは、3時32分のこと。テレビ後方40cmの地点を、西北西へ時速300mで全力走行中、との入電だった。
敵艦見ゆとの警報に接し、ただちに出撃、目標潜伏地点と思われるエリアに集中的に攻撃を敢行した。
「第二次攻撃ノ必要アリト認ム」
目標は姿を見せない。我が方はすでに弾薬が尽きていた。3時39分、戦闘を中断した私は、いったん、キャンプ・ドンキホーテに退却した。
ドンキホーテには、目標の足を即時に止める効果があるという、新型毒ガス兵器が待っていた。568円でこれを購入した私は、兵糧として辛ラーメンを補給し、再び戦地へ。
4時5分、再び私が前線に到着した時、目標は、大胆にも戦闘区域を壁づたいに垂直上昇運動中だった。
奇襲を目論んだのであろう。
このまま、天井からの降下作戦を許せば、大変なことになる。あの黒い兵器が、鈍いプロペラ音を響かせて降ってくるのである。我が方の心理的損害は、計り知れない。キャーとか叫んじゃうかもしれない。
新兵器をテストしている時間はなかった。私は、ただちに新兵器による攻撃を命じた。
「撃チ方始メ」
戦いは、5秒で決した。
毒ガス弾の直撃を受けた目標は、瞬時に身体の自由を失い、体勢を立て直そうとしたところでテレビ裏に墜落した。最後の抵抗を試ようと足掻いたが、すでに機関系統に致命的なダメージを受けていた。わが軍は、上方からとどめを刺すべく執拗に攻撃を続ける。白煙があがった。やがて、目標は、テレビの裏で完全に活動を停止した。
勝負は時の運である。今日のところは我が方が勝利した。しかし、あれが最後の一機とは思えない。
黒い怪物との戦いは、暑い日が続く限り絶えることはないのである。
ほんとにこわい…_| ̄|○
追伸。昼間読んだら、あまりのイタさにめまいがしてきた…。

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