似ているわけだ

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▲引っ越し作業中。
松戸へ引っ越した。
2カ月だけなので必要な荷物だけ持っていくことにし、軽自動車を借りた。
車の運転は1年半ぶりだ。ジャパレンで借りたダイハツ・ミラのアクセルを踏むと、軽自動車とは思えない軽快な走りで感心した。それほど長い月日がたったわけではないのだが。交差点でまず左を確認する癖がついていて、ちょっと困った。
ゲストハウスに到着したのは14時ごろ。自転車置き場に車を置かせてもらい、荷物を搬入する。部屋は五畳ほどの広さ。トイレ、シャワーは共同で、キッチンも共通。部屋には小型冷蔵庫とエアコン、ベッド、デスク、クローゼット、カラーボックスが設置され、布団もシーツを含めて貸してくれる。インターネットも各部屋にADSLが引かれており、これで月5万4000円は、日本にしては安い。
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▲ちいさな冷蔵庫も最初からある
ところで、荷物を入れる時、玄関脇の定礎に平成3年竣工とあるのに気が付いた。このゲストハウスがオープンしたのは、今年の4月。では、それまでは何だったのだろう。この狭い部屋がずらりと並ぶ構造は、とてもリフォームによるものとは思えず、以前からこういう施設だったに違いない。寮でももう少し部屋を広くしそうなものだし、老人ホームだったら人権問題になりそうだ。
町のことを調べるためにアクセスしたMapFanで、思いがけずその答えにめぐりあった。この建物に、「河合塾松戸寮」とあったのだ。そうか、予備校の寮だったのか。なるほど、韓国の考試院と構造が同じわけだ。ここは、「考試院みたい」ではなく、日本の考試院そのものだったのだ。

基礎知識
考試院…コシウォンと読む。ソウルの学生街を中心にたくさんあるアパートのような施設で、2~3畳ほどの恐ろしく狭い部屋に、ベッド、デスクなどがある。シャワーやトイレ、台所は共同で、窓すらない部屋も。もともとは、大学受験生や司法試験合格を目指す学生が、勉強に打ち込むための住居だったが、最近は安価な学生向けアパートとして発展しつつある。部屋にブロードバンド回線や冷蔵庫、共同のPCルームやラウンジ、スポーツルームまで備えた「考試テル(考試院とホテルの造語)」も増えている。僕がソウルで先週まで住んでいたのも、考試院である。一ヶ月15万~30万W。